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切ないけれど清涼感に溢れた作風であり、友人と改めて話したくなるような作品です。読みやすく柔らかい文体、展開の軽快さ、清涼感のある内容が素晴らしかったです。 主人公と友人二人をはじめとした登場人物の関係性、心理描写がキメ細やかに描かれており、物語の中心となる友情はもとより、人間の持つ強さや弱さを教えられます。 読み終わったあと、「こんな友人を持ったことがあっただろうか」 と、ふと振り返り、レビュータイトルにもある通り改めて友人といろいろ話したくなるような感慨深いお話でした。 私的感想ですが、作中の『友人』の言動に胸が詰まりました。気づいたら物語に引き込まれているので、感情豊かに動く主人公達の輪に加わっているような感覚。同作家の他作品と同様、そういった臨場感は健在です。 つらかったり、悲しかったり、切なかったりしても、最後には元気になれる。そんな作品ですので、落ち込んでいるときに読むのもお勧めです。