作品コメント
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- 凪野 りり
胸が痛い……
幼なじみの紗知と一真。
一真には彼女がいて――
最終的にはハッピーエンドなのかなと思っていましたが……
すれ違う二人に胸が痛かったです。
淡々とした紗知の想いやどこか物悲しく感じる綺麗な文章に、より一層切ない気持ちにさせられました。
金木犀の香りを感じるたびに二人はこの出来事を思い出したりするのかな、と。
まさに花言葉通り『初恋』
素敵な物語ありがとうございました! - 涼音
切ない
仲のよかった幼なじみだった紗知ちゃんと一真くん。
けれど、一真くんに彼女ができてから紗知ちゃんは距離を置くようになり…。
紗知ちゃんはずっと一真くんのことが好きだったんですね。ただ、気付くのが遅すぎた。
気付いたときには一真くんには彼女がいて、届かない存在になってしまっていた。すごく切ないです。
紗知ちゃんの心理描写がとても上手く、ゆっくりと自分の恋心に気付くまでが素晴らしかったです。
金木犀の香りもいいアクセントになっていて、切なさに深みが増していました。
最後に明かされる一真くんの本当の気持ち。これが本当に切なかった。だって2人は両想いだったのですから。
読み終えたあと、表紙に戻ると胸にグッとくるものがありました。
ハッピーエンドではなく、切ない余韻を残す終わり方もよかったです。
2人の何気ない会話が心地よかったです。どんな形であれ、どうか2人が幸せになってほしいと強く願わずにはいられませんでした。 - 霜月あき
金木犀の香り
レビュー失礼します。
紗知は幼馴染の一真の彼女の池田さんがなぜか苦手だ。
スポーツ大会の日、一真と二人で帰ることになった紗知は……。
短編なのに、紗知の気持ちがびしびし伝わってきました。
スローペースで物語が進んでいるのが個人的に好きです。
金木犀の香りが、二人の思い出に深く絡み合っているのが印象的でした。
最後は、ハッピーエンドとは言えませんが、それでも二人の温かな気持ちが伝わってきて胸がじーんとなりました。
素敵な作品をありがとうございました!! - アサイ
幼なじみ
幼なじみな紗知と一真。
彼女が出来た一真を避ける様になる紗知は、自分の気持ちに気付いて、ポツリと溢してしまう…
淡く切ない紗知の想いが痛い程伝わってきました。
情景描写がなくても、どういう状況なのか分かる人物の会話に魅力を感じます。
短いページ数なのに、簡潔かつ淡々と纏められた幼なじみの恋物語。
他作品も拝読してみたくなる作者さまの文章力が羨ましく思いました。
素敵な作品ですし、スラスラ読める作品ですので全力でオススメ致します。 - モノクロ
同じ嘘を吐く二人
宣伝ありがとうございました。
表紙と雰囲気と文章の始まり方が好みだったので読ませてもらいました。
やっぱり好みの文章でした。
短編だから気になるところがいっぱいあります。あ、良い意味で、です。
なんで彼は気持ちを隠して終わったんだろう?
言わなかった理由はなんなんだろう?
なんで彼女をつくって、本当に好きな女の子を好きでいるのをやめたんだろう?
もう切なさがいっぱいです。
この季節にぴったりの文章でした。 - 野和
なるほど。
言う事なし、ですね。
20ページの中に、全てが
上手く詰め込まれています。
細か過ぎる説明がなくても、
的確な言葉選びで表現なさって
いるので、文字を追うごとに
二人の人生が心にスーっと
沁み込んできました。
想いは、どうしようもなく
溢れそうなのに。
苦しくて、愛しくて、苦しくて。
心が、泣き出しそうになる作品。
素敵なお時間、有難うございました。 - 梦伽
ふわり
ふわりふわりと
刹那げで
其れでいて
消えてしまいそうな
独特の雰囲気な
すてきな小説です。
“背中を風から
守ってる”という風な
台詞がありましたが
より刹那くて
なんだか印象に
残りました。 - 杏花
あの香り。
金木犀の香り。
互いに伝わる温もりと切なさ。
幼なじみという特別な距離の中で、互いの想いを押し殺す二人。
『わたしの方が好きなのに』という紗知の感情が、とてもリアルで人間性が溢れているように感じました。
金木犀の香りが漂う帰り道での二人の会話がとても印象的です。
文章や台詞の一言一言に温かさと切なさを感じ、胸がじんとしました。
素敵な作品をありがとうございました。 - 高村爽
切ない
長い間一緒にいるということはいい面も、悪い面も両方あるんだと気づきました。
長い間一緒にいたはずなのに、その気持ちに気づいたのは、つい最近で。
でも、彼にはすでに彼女がいて。
そんな状態だったら、もうその気持ちに蓋をするしかない。
とても切なくて、切なくて胸が張り裂けそうでした。
彼の気持ちを読んでさらに切なくなりました。
同じ思いを抱えているのに、どうして伝えてはいけないのだろう…
でも、どうか2人が幸せでありますように。 - 春日 ココ。
切なくて、苦しい…
仲の良い幼馴染だった紗知と一真。
大好きで大切な幼馴染だったのに、からかわれる事が嫌で紗知は一真と少しだけ距離を置く中学時代。
そして、一真に彼女が出来て…
両想いだったのに、伝える事が出来なかった二人の想い。
そして、その想いに終止符を打った後に気付く相手の想い…。
すごく、切なくて、苦しくて…
どうしようもなく素直になれなくて、タイミングが合わなくて…
そのもどかしさは恋愛には付物です。
それがやっぱり哀しくて…
決して激しい物語ではありません。
淡々と描かれる紗知の想いの中。
そして最後に描かれた一真の想いに胸が締め付けられました。
本当に素敵な作品です。
ありがとうございました。 - アトム
これを何というのでしょう。
この物語を読んでほしいから、私はあえて、あらすじを書きません。
全ては何なのでしょうか。
タイミング、とか原因を一言で言い表せないし、本人たちでもこれはどうしようもないことで。
主人公の紗知が自分を見つめれば見つめるほど胸が震え、締め付けられます。
まるで自分のことと錯覚してしまい、目の前の情景が鮮明に浮かび香ってくるほど。
鼻の裏側がツンとする苦しい感覚。切ないです。
そして全てを読み終えたあとに再び表紙を見返し、ずしんと切なさが増しました。
タイトルもそうですが、作者様のセンスが抜群にいい。
何回でも読みたい、ぜひ皆さんにも読んでほしい作品です。
ありがとうございました*