「心に沁みる和風あやかしの世界」とは? ――ことのは文庫編集部にインタビュー!

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大賞受賞作品は、ことのは文庫から書籍化検討のビッグチャンス!
ことのは文庫で大人気『わが家は幽世の貸本屋さん』とのコラボ小説コンテストでは、 
「心に沁みる和風あやかしの世界」をテーマに作品を募集しています。

「和風あやかしってなんだろう?」 
「恋愛要素はあってもいいの……?」

といった、コンテストに応募するうえでの皆さまからの疑問の声にお答えすべく、ことのは文庫編集部にインタビューを実施いたしました! 
コンテストテーマの解説や選考のポイントについて、有益な情報盛りだくさんな内容でお届けいたします。

まだ作品応募を考えていない方や、応募を迷っている方も、 
ことのは文庫というレーベルや『わが家は幽世の貸本屋さん』という作品の世界観を知り、その魅力の一端を覗いてみてください!




―まずは「ことのは文庫」というレーベルについて教えてください。

「ことのは文庫」は20代~30代の女性へ向けて2つの方向性で作品を刊行しています。
1つは『わが家は幽世の貸本屋さん』や『極彩色の食卓』のような1冊を通じてテーマのしっかりしたもの、もう1つは『謎解き京都のエフェメラル』『海辺のカフェで謎解きを』など日常の謎を解き明かすライトミステリーになります。

わが家は幽世の貸本屋さん ―あやかしの娘と祓い屋の少年―
『わが家は幽世の貸本屋さん ―あやかしの娘と祓い屋の少年―』 著:忍丸 / イラスト:六七質

いずれも現実世界をベースにしていますが、『陰陽師と天狗眼』や『冥土の土産屋『まほろば堂』』など幽霊やもののけの出る不思議要素のある作品も続々と刊行中です。

極彩色の食卓 神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル 陰陽師と天狗眼 ―巴市役所もののけトラブル係―
左:『極彩色の食卓』 著:みお / イラスト:丹地陽子
中:『神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル』 著:泉坂光輝 / イラスト:くろのくろ
右:『陰陽師と天狗眼 ―巴市役所もののけトラブル係―』 著:歌峰由子 / イラスト:カズキヨネ



―「心に沁みる和風あやかしの世界」をテーマに決めた理由はなんですか?

今回コラボさせていただいた『わが家は幽世の貸本屋さん』は、疑似家族の愛情をテーマとしたあやかし作品ですが、本当の親子ではないからこその「他者を思いやる心情」がていねいに綴られています。本作ではここが最大のポイントで、昨今の世情に求められたのか評価されている部分でもあります。こういう時代ですからね、優しい気持ちになれる話を出してみたいと思いました。そうした共感を得られるには『わが家は幽世の貸本屋さん』と同じくどこか現実世界とつながった「読者も同じ目線に立てる」設定であることも重要なのかなと思い、今回はあえて設定させてもらいました。


―「和風あやかし」が少しイメージしにくい、という声がありますが……。

和風というか、もはや「昭和」イメージ? ……勝手なイメージですが、『貸本屋さん』もぬらりひょんや山爺やダイダラボッチなどが登場して、水木しげる先生の描く『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観にも通じるものがあって「怖いけどどこかあったかいあやかしたち」というイメージですが、強いて言うなら洋風あやかしが「都会」で、和風あやかしは「田舎」って感じでしょうか……うーん、何か言えば言うほど和風あやかしたちに失礼なような……。

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『わが家は幽世の貸本屋さん』に登場する、他のあやかしたち。
三叉しっぽの黒猫にゃあさんは火車のあやかし。金目・銀目という名の双子は烏天狗である。



―魔法のiらんどでは恋愛小説が盛んです。「和風あやかし」との恋愛を描いた作品は、今回のコンテストで応募可能でしょうか?

『貸本屋さん』ではあやかしに育てられた人間・夏織と、あやかしを滅することを生業とする祓い屋の少年・水明との立場を越えたジレジレな恋愛模様も存分に描かれているので、恋愛を描いた作品もぜんっぜん応募可能のウエルカムです!

―なるほど! そうすると、魔法のiらんど編集部員Nが現在考えている『隣の部屋に引っ越してきたイケメン呉服屋の正体がもふもふお狐様だった』といった作品も、“現実世界とつながった設定”なので応募OKでしょうか?

もちろんOKです(笑)。今の話だと編集部的には「呉服屋」というのがポイントですね。このようなマニアックな設定を上手く使って、女性がほっこりできる、あったかい作品であればすごく読みたくなります。


―応募作品に期待するポイントや、選考の際に重視する点を教えてください。

ことのは文庫は、多くの女性に読まれているので、女性が「ドン引き」するところがあると厳しいですね。全体的にはトントン拍子に話が進むよりは紆余曲折あってのハッピーエンド!が好まれると思います。


―ことのは文庫編集部さま、ありがとうございました!




今回のコンテストの求める傾向やテーマについて、理解は深まったでしょうか?

「あやかし」と聞くとファンタジーのイメージが強いですが、「現実世界とつながった設定」をうまく活かすと、色々な作品が応募できそうですね。

大賞受賞作品は、ことのは文庫から書籍化検討のビッグチャンス!
募集受付は、3月1日(月)13:00まで!
インタビューの内容を参考に、是非応募してみてください!


▼コンテストの詳細はこちらから

『わが家は幽世の貸本屋さん』ことのは文庫×魔法のiらんど 「心に沁みる和風あやかしの世界」小説コンテスト - 特設ページ - 魔法のiらんど