卒業してから、アルバイトを転々とし、ようやく就職できた会社。
正社員で働けることが嬉しかった。
最初は、職場になかなか馴染めず、先輩にも否定されたり、きつい言い方をされたりしていた。仕事も自分に向いてない気がして、辞めたいと思った。それでも、雇って貰ったからには、役に立てるように頑張りたかった。
辞めようか悩んでいた時、よく声を掛けてくれる他部署の先輩がいた。最初は警戒もしたけれど、F先輩と話すのは楽しかった。接しているうちに、友達のように感じていた。
数年後、彼と同じ総務に異動になった。彼は課長代理に昇進して、私は彼の部下になった。F課長の仕事を手伝ったり、教えて貰ったりするうちに、気づいたら彼を好きになっていた。
仕事を一通り覚えてきた頃、彼の言葉や態度が変わってきたように思えた。
それが、悲劇の始まりだった。
エッセイ
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