ある夜、ある町の一角に空から降ってきた炎の球が直撃した。
炎の球は大爆発を起こし街の半分を消し飛ばした。
そしてその爆心地に、一人の男の赤子が泣いていた。
赤子は悪魔の子と恐れられ、孤児院へ引き取られたが、赤子が十歳になった年、大火事が起きて炎上、生き残ったのは十歳の少年だけ。
その生い立ちから、炎の悪魔として忌み嫌われ続けた少年は自らをディアブロと名乗るようになった。
世界から隠れるように生き、食い扶持を稼ぐために裏の世界で犯罪に手を染める少年は青年となり、ある依頼で一人の少女を助けた事により、世界が変わった。
純粋な感謝の気持ちと自分を恐れず、忌み嫌わない天真爛漫な少女に導かれていくディアブロ。
その少女が世界の命運を握る鍵であり、とある異教集団に攫われた事を知ったディアブロは、少女を救出する為にたった一人で教団へ乗り込んでいく。
大嫌いな世界を救うためではなく、たった一人、自らを認めてくれた太陽のような少女を助けるため。
忌み嫌っていた自らの力を開放するのだった。