森尾月子

もりおつきこ

何気におばちゃんです。
今まで書いてきた書き物を残したくて登録しましたが
どうしたらよいかわからず、
別サイトより手直ししながらUPしています。
妄想ものです。夢物語です。

YUZURU 48

「なんだね?西村君。」
「きちんとご挨拶に行って言わなきゃいけないこと。
 こんな病院の一室で話すことじゃないんですが。」
「そんなにかしこまったことかね?」
「そうです。だけど俺的には今すぐにでも・・・・。」
「まぁ、そうあわてなさんな。緊張しているのかね?
 落ち着いて私に伝えたいことを順序良く話してみなさい。」
「あの。弓弦を、弓弦さんを俺にください。
 弓弦には何度も何度もプロポーズしてきました。
 今回のことで弓弦を離したくないと弓弦にも言いました。
 お願いです。俺に俺に弓弦さんを。」
「西村君、落ち着かんかね。」
「お爺ちゃん・・・・・・。ねぇ、お爺ちゃん。話を・・・・。」
「弓弦。少し黙っておかないかね。私は、西村君と話がしたい。」
「弓弦、叔父貴は怒っているのではない、ましてや機嫌を損ねたんでもない。」
「西村君。君が何度も何度も弓弦にプロポーズしているのは
 弓弦から聞いて知っておる。
 そして弓弦が君のことを心底好いとることも知っている。」
「お爺ちゃん。」
「弓弦。お前が初めてこの人と出会い、お店に来た時のことを
 びっくりしたと言って話をしてくれたなぁ。」
「あたしこんなに有名な人とは知らずに同窓会で話してた。
 いろんな話をする中で、ちょっとだけある共通点になんだかうれしくなって
 その時の同窓会、最後までいるつもりはなかったんだけど
 話をしていたらつい最後まで話し込んじゃって。
 お互いにお互いの話をして、楽しかった。共通の話題ってこんなに楽しって
 そう思わなかったんだ。別れ際にさ、西村さんあたしのいるbarを教えてって言われてさ
 話した感じが悪いひととは思えなくって素直に話したんだっけ。
 で、お店にいるときに来店してくださって。
 その時一緒に来られた人がみんな有名人で。」
「わしはな、弓弦にちょっかいを出す輩は気に入らんでのぉ。
 西村君は聞いたのかね、弓弦の高校の時のことを。」
「聞きました。それが自分なんだと言って。」
「そっか。話せるまでに信用はしておるのじゃの。
 じゃぁ、話は早いんじゃないか?もう気持ちはお互い決めておるのじゃろ?
 不安なことは何もないんじゃないか。わしも心配の種が減る。
 それに弓弦は男ばかりのバーで働いておったじゃろ?
 あのことがあってかなり神経質になってしまってたんじゃが
 やっぱりのぉ、一度深く深く傷ついた弓弦が不憫でな
 また誰かに傷つけられたらと思うとどうにもこうにも気になって仕方がなかったんじゃ。
 だから弓弦にまとわりつく男はすべて敵だと弓弦に言って聞かせていた。」
「・・・・・・お爺ちゃん。」
「それがどうだ。弓弦は西村君が同じく音楽人だと知って
 それを生業にしていると聞き、そして弓弦の腕を貸してほしいと言われ
 私でいいのかと迷っていた。それをわしに相談してたんじゃ。
 始めのうちはそんな有名な人の手伝いなんてできないと言ってたが
 面白いと、作り上げていくのにあんなに真剣に音というものを理解しようと
 何度も何度も繰り返し、息が合うまで繰り返す。
 音が耳に心に入り込んで心地よくなるまでに何度も何度も繰り返し
 納得するまで響かせる。それが自分の中でも面白くて面白くてたまらないと
 そういう風に楽しそうに話すようになった。
 わしの家はこう柔らかく心にしみる音などないところでな
 今まで弓弦に教えてきた音楽とは、古の心を守り続け
 伝えることを押し付けてきた。弓弦の音はそこでとまってたんだがな
 君と出会えて、音に触れあうようになって弓弦はかなり変わった。
 わしと一緒に居て話をしながら笑うときも
 優しい女らしい顔をのぞかせるようになった。
 それから何度も、お前は女なのだからもっと女らしくしなければいけないと
 怒ったが言うこと聞かないんだよ、この弓弦は。
 でも、わしは弓弦が不憫で仕方がなかった。」
「えぇ。高校の多感な時期に大変な目にあって。心に傷までおって
 その心の傷が弓弦をかたくなに心を閉ざさせていたことも。」
「弓弦の母から、数年ぶりに電話をもらい弓弦がひどい目にあったことを聞いた時は
 すぐに長崎に飛んでいきたかった。その時ちょうどわしも入院しててな。」
「お爺ちゃんそんなこと。体の具合悪い事ちっとも言わなかったくせに。
 ちゃんと言わないと、弓弦とお爺ちゃんしかいないんだから。」
「お前に心配されたらわしもおしまいじゃ。
 西村さんとやら。この5,6年弓弦を大切にしてくれてありがとうなぁ。」
「これからも、ずっとずっと弓弦と。」
「西村君。弓弦はわしのたった一人の孫じゃ。そりゃ弓弦には弓弦の母の妹がおる。
 その家族がおる。この山本もそうじゃが弓弦の家族じゃ。
 しかしわしの家族は弟の一郎と弓弦とだけじゃ。弓弦が嫁に行くとわしは・・・・・。」
「お爺ちゃん。お爺ちゃんを一人にはしない。
 まだまだ退院は先だけど、また一緒に出掛けることもできる。
 お爺ちゃんがここに来たいだけ来たらいいじゃないか。」
「弓弦。お前はもう25にもなるのだぞ?
 それにもうすぐ誕生日が来る。26だ。嫁に行かないと行き遅れてしまうぞ。」
「お爺ちゃん・・・・・・。」
「のぉ、西村君。君は粘り強かったなぁ。」
「俺には弓弦しかはじめからそして今もこれからも見えていません。
 弓弦しか俺と歩んでいく人はいないとそう信じています。」
「そんにまで弓弦の事を思ってくれているとわしも安心していいなぁ。」
「俺はこれからもずっと弓弦と弓弦の家族とみんなと一緒に歩みたい。
 もちろん原田さん、あなたもです。俺の家族になるかただし
 あなたの家族の一員となれる俺です。共に歩むことを考えてほしい。」
「西村君。」
「はい。」
「君はこんなわしに似た弓弦を口説き落としたのか? 」
「頑張ったつもりです、そしてやっと返事をもらったつもりです。
 弓弦は俺の言葉に誠実に答えてくれたと信じていますし。」
「弓弦。お前はこの西村さんのプロポーズ、返事はしたのか?」
「お爺ちゃん。あたしは西村さんについていきたい。
 あたしは西村さんしかいないとそう思う。
 こんなあたしに西村さんはずっとプロポーズしてくれていた。
 あきらめもせず、あきれもせず。他に口説く人がいても
 あたしを信じて黙ってみててくれた。
 そしてこの事件でかなり心配をかけてしまったけど
 助けを求める電話は誰でもない西村さんにかけた自分がいるんだ。」
「そうだな。お前は携帯でかけるのであればわしの所でもひかりの所でも
 誰にでも電話はできた。しかし弓弦お前は西村君にかけた。
 起きているかもどうしているかも、もしかしたら出てくれないかもしれない電話を
 弓弦、お前は西村君にかけた。それが弓弦の答えだったんだろう。」
「えぇ。誰かにも話したけど地球が終わる瞬間共に一緒に居たいとしたら
 西村さんしかあたしの中にはいないと言ったわ。
 本当に、あたしの中では西村さんが大切な存在になってた。」
「それが弓弦の答えなんだろう。弓弦、父や母の分まで
 幸せになることがお前のこれからなのだよ。
 西村君。弓弦を弓弦をよろしく頼む。」
「・・・・・。本当に、弓弦を。」
「君しかいなんだよ?弓弦を守ってもらうには君しかいないんだ。
 しっかりとしてくれよ、西村君。」
「お爺ちゃん・・・・・・ありがとう、お爺ちゃん。」
「弓弦、ちゃんと幸せをつかむんだ。生きているうちに幸せはつかむ物じゃて。」
「きっと、退院したら改めてお伺いします。
 きちんと挨拶をしに伺います。それが礼儀だと思いますし
 弓弦を大切に思う俺の気持ちです。」
「あぁ。待っとるよ。必ず、待っておる。」
「二人ともこれで一つ落ち着いたかね?」
「伯父ぃ。」
「これ弓弦。伯父ぃじゃなくて伯父さんだろっ(笑)」
「だって、ずっとそう言ってきたし急には(笑)」
「こんな子じゃ。西村君、手綱を緩めないようにな。」
「お爺ちゃんのお見舞いはお小言もついてくるんだよなぁ。」
「それは弓弦のことを心底心配しているからだろう?」
「西村さんったら。これじゃお爺ちゃんが二人になっただけじゃん。」
「そんなこと言うもんじゃぁない。弓弦。お前の生涯の伴侶だ。
 しっかりと共に歩まないとな。」
「お爺ちゃん・・・・・・。」
「弓弦さんを、俺の嫁に頂く挨拶をしに必ず行きます。
 これからもよろしくお願いします。」
「あぁ、弓弦を。このかわいい孫をよろしく頼む。
 弓弦、幸せをつかむんだぞ。今日はなそれを言いにな。」
「お爺ちゃん、ありがとう。」
「それでなんですが、今週に入って事務所の方と打ち合わせ後に
 病院内で記者会見があるんです。」
「ほぉ。それは無事に帰ってきたという報告か?」
「えぇ、強盗が発生し弓弦がさらわれ俺ともう一人の怪我人が出たが
 命に別状はなく無事に退院となったと。
 そして弓弦も帰ってきた。その報告と、警察からわかった範囲での
 発表があると思います。」
「きちんと解決するといいんだがなぁ。」
「でも一応俺と弓弦の婚約発表を一緒にします。
 しておかないと、弓弦がまたさらわれそうで俺が心配でならないんです。
 だから、婚約としての発表をさせていただきたいんです。」
「なんだか弓弦が遠くなっていってしまうなぁ。(笑)」
「お爺ちゃん。発表しても弓弦は弓弦だから。」
「婚約かぁ。結婚の準備をしなくちゃいけないな。弓弦、うちから嫁に出るか。」
「お爺ちゃんの家から?」
「これだけは譲れないしきたりというかお前の父と母の家のはずだった我が家。
 その家から白無垢で嫁に出てほしい。私の願いだ。」
「そうしなきゃダメ?西村さんはバージンロードをと言っていたから
 教会でかとあたしも思ってた。」
「白無垢ですか・・・・・いいですね。それいいかも。一度見たことあるんです。
 長崎でも、旧家ではそうやって娘を送り出すと。
 長与の旧家では、家であいさつをした後、白無垢のまま
 車に乗り込み嫁に出す風習があって、お見送りに出たことあります。
 これぞ日本のという感じで。白無垢のお嫁さん綺麗だったなぁ。」
「だろう。そう思うだろ。」
「婚約発表だからそういうことはおいおい詰めていけばいいじゃないか。」
「そうだなぁ。伯父さん、これから詰めていけばいい。
 これから決めていけばいいさ、西村さん。」
「そうだ、これからのことを一緒に考えようじゃないか。
 わしの孫の弓弦の旦那になるんじゃからのぉ。」
「ところで、弓弦退院したらどうするんだ?どうせしばらくは動けんのだろう?」
「俺が先に退院するのですが、当分はここに泊まり込んで弓弦の看病をと考えています。」
「そうか。いやな、西村君と弓弦が嫌でなければこの爺さんの家に
 来てはくれぬかとおもって。」
「お爺ちゃんの家はここから一番遠い。多分通院とか自宅療養とかを考えると
 狛江の伯父ぃの家が一番なんだ。」
「そうかぁ、んじゃ仕方がないのぉ。おい、頼むぞ?」
「叔父貴わかってますって(笑)」
「ところで、西村君には誠のことは話したのか?」
「誠さんから聞きましたけど・・・・・弓弦のちのつながった兄だと。」
「そうかぁ・・・・。」
「お爺ちゃん、誠さんとも話をしてくれるのでしょう?」
「遅かれ早かれそうしないといけんじゃろうなぁ、うらんどるじゃろうなぁ。」
「俺には恨む恨まないんじゃなくて、身内がいたということがすごくうれしい事だと
 そう誠さんから聞きましたが。」
「チャリコンの前々の夜に話をしたよ。お爺ちゃんが話をしてくれた通りに
 誠さんに話をしたよ?驚いていたけれど、恨んだりはしてないと思う。
 そうでないと、西村さんやお店の仲間たちと共にあたしを探したりはしないもの。」
「でもなぁ・・・・・。」
「弓弦が話しをし、私ら夫婦もその時にいたよ叔父貴。
 彼は静かに聞いていた。弓弦の高校の時のことを聞き、自分のことを聞き
 西村君のプロポーズを受けたことをはなし
 その話す弓弦の顔を、ほほえましい兄の顔をして聞いてたよ。
 大丈夫さ、きちんと誠に話さなければいけないことを話せばいいんじゃないか?」
「そうじゃな。孝太郎と恵美子さんの子じゃ、きっと思いやりのある人間に育ったのじゃろう。
 弓弦との話を聞けばそう思う。」
「んじゃ、お爺ちゃん。誠さんい会ってくれるのね?
 誠さんと話をしてくれるのね?」
「もちろん。誠がわしに会ってくれたら、わしは何でも話そう。」
「良かったぁ、誠さんがお休みの日、朝からここに来るだろうから
 それがわかったらお爺ちゃんに電話する。
 誠さんにもきちんと話をするから。それでいい?」
「あぁ、弓弦も一緒に居るつもりか?」
「もちろん、家族でしょ。ここに来ればいいじゃない。
 西村さんもいるしあたしもいるし。伯父ぃ、誠さんと一緒に来ればいいじゃん。」
「それは仕事抜けれたらの話じゃろ(笑)」
「誠さん伯父ぃと仲がいいもんなぁ。
 だってね、お爺ちゃん。よくあたしと誠さん釣りに行くんだけど
 伯父ぃも良く一緒に行くよね。お爺ちゃん、3人で釣り三昧するぐらい
 仲がいいから伯父ぃが一緒だと一番いいかも。」
「そうなのか?」
「よく釣りには行きますねぇ、一緒に。うちにはひかりしかいないでしょう?
 男の子が欲しかった私ら夫婦は別に誠君が弓弦の兄じゃなかったとしても
 きっと今と変わらない接し方だとそう思う。
 ひかりと結婚してくれても良かったのだがなぁ。」
「誠さんなら一発OKなんだ伯父ぃ。」
「ひかりにはもういるぞ?お前何にも知らないのか?」
「ほんと?本当に?」
「まだひかりが話してないということは話せないか。あとで聞け。」
「そっかぁ・・・・・・。でもこれで一安心じゃん。伯父ぃ。」
「あの、おじさん。」
「なんだ?」
「弓弦のいる離れなんですが・・・・・。」
「弓弦お前そういえばあの離れから引っ越すと言ってたが?」
「伯父ぃ。あのね、もうちょっと待って。もうちょっとだけ。」
「いや、おじさん。弓弦の自宅療養とか通院とかリハビリを考えると
 あの離れが一番都合がいいんですよ。
 もし誠さんが使わなければ、そのままって思ってて・・・・。」
「まぁ、その時はその時じゃないか。あそこはまだそのままにしておくよ。」
「ありがとうございます。」
「ありがとう、伯父ぃ。」
「弓弦。疲れてないか?」
「いや大丈夫、結構このベッド楽に座れてるから。」
「そうそう、うっすらと思いだしたことがあるんじゃ。」
「なに?お爺ちゃん。」
「そのお前の名前。」
「名前?」
「弓弦。孝太郎と由起子さんがつけたお前の名前。」
「あたし何にも知らない。お母さんも何にも言わなかったもの。」
「弓弦・・・・素直に漢字だけ読むと弦楽器の弓と弦の事じゃ。」
「そりゃそうだけど・・・・・・。」
「弓のようにしなやかな人生と弦のように人生を奏でてほしいと
 そういってつけられた名前じゃ。特に孝太郎がこだわってな。」
「そうなんだ。」
「弓弦のお父さんはバイオリニストだろ?」
「そうじゃ、小さいころからバイオリンが好きでの。いつの間にか
 その道に入っていった。」
「恵美子さんと知り合った時の孝太郎のバイオリンの音はすごかったのいぉ。」
「へぇ。すごく幸せだったってことだね。」
「うちにあるぞ。孝太郎のその頃の演奏した曲の音源が。」
「伯父ぃ、ほんと?それ知らなかったけど?」
「わしの部屋に有る。レコードだから聞けるのがないと聞けないしな。」
「退院したら聞かせて。お父さんのバイオリン。」
「その後由起子さんと知り合い弓弦が生まれた時は本当に孝太郎のバイオリンの音は
 誰の耳にもとまり、幸せになれるような気持にさせる演奏じゃった。
 今度うちに来た時にでも、CDに入れておかせるから持っていくがいい。
 お前のすべての始まりは孝太郎のバイオリンの音色じゃからの。」
「お爺ちゃん、それ一番うれしいかも。」
「お前に残しておるバイオリンもある。孝太郎のバイオリン。
 弓弦はバイオリンは弾けるじゃろ?」
「引けるよ、大丈夫。」
「弓弦、バイオリン弾けたっけ?」
「れ?引いて見せたことなかったっけ?」
「俺のアルバムにはバイオリンのメロディはないもんなぁ(笑)」
「そうだっけ?ギターとかベースとかばっかりだもんなぁ。」
「そうそう、由起子さんが使っておった8弦のロマニリョスがうちにあるぞ。」
「お爺ちゃんそんなこと一度も話したことないのにどうしたの?」
「由起子さんが亡くなる前に弓弦にと送ってきたんじゃよ。
 なかなか弓弦に話す機会がなくて今まで黙っててすまんの。」
「お母さんのギターかぁ。退院したらもらいに行くよ。」
「それまでにはきれいに手入れさせとくよ。あれは弓弦の物だからな。」
「ありがとうお爺ちゃん。」
「あの・・・・。弓弦は・・・・・。」
「小さい時から弓弦にはいろんなものを与えた。楽器なら何でも。
 だから一通りはできる筈じゃて。」
「お爺ちゃん・・・・・そういうこと言うと仕事変な風に増えるでしょ。」
「言っちゃいかんかったか?」
「それにコンクールの審査員。降りるって言ったでしょ?
 去年も外れてなかったけど?」
「そうだったかのぉ?(笑)」
「もうだめよ?次のは本当にできないし、次の次もずっと。」
「さみしいのぉ・・・・・・お前の耳はいいもの捉えるから安心して任せられたのに。」
「弓弦、審査員はすごくやりがいのある仕事じゃないのか?」
「あたしの仕事はバーテンダー。あたしを指名してこられるお客様に
 心を込めて作り幸せを感じていただくのが仕事。」
「そこまで言うとなぁ(笑)」
「まぁ、弓弦の人生でたくさんの人が幸せになるのであればそれでいいじゃないか。
 なぁ、西村君。」
「俺もそう思います。」

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