愚図

想像する


大抵同じようなことを考えているのだと言われて腑に落ちないまでも納得する。
どこまでが本気でどこまでが冗談なのかなどと言われてしまうのだった。
冗談?私は一度たりとも冗談など言ったことはないのに。

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思ったことを言ってくれと言われても難しくて、紺ちゃんみたいに言えたらどんなに良かっただろうか、と考える。
私は君がお人好しなのが嫌なのだ。
他の誰かに私と同じようにされてもきっと頷いてしまうのではないかと疑心暗鬼になって、それでもそんなことはないとかあなただからだよと言われて憂い顔。
言わせているのだ、と分かっていても少なからず甘受する。
何を言っても拒絶はしてくれない。
拒まれたら傷付く癖に、私は君に拒んで欲しいのだ。

こんな風に下らないことばかり考えるのは脳味噌の止め方が分からないからで、だから私はいつも本当のことなんかを探してしまう。
また明日、早く君に触りたい。


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