愚図

昏倒する


いつのことだっただろうか、年が明けてしまうことに愚図る私を、あのひとは宥めるでもなく、良いじゃない、と言った。


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連絡をしないことにごめんねだなんて言われてしまって途方に暮れる。
君からの連絡に一喜一憂してしまう私が、心底落ち着けるのは君からの連絡が途絶えた瞬間だ。
繰り返される遣り取りや言葉選びにうんざりするのは、一体どうするのが正解なのか全く分からないでいるからである。
私は人付き合いが苦手だ。

気まぐれ子猫ちゃんな男の子の、気まぐれな様に順応した分だけ穏やかになれることを寸分の狂いなく伝えることは全く不可能で、それでも返信はしたいと思っているらしいことに驚いたり喜んだり、切なくなったりする。
下心に逆らえない私はいつだって、君を都合の良い場所に置いていたいだけなのだ。
私の可愛いモン•シャトン。


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まるで本当に大切にしているみたいにして欲しいあのひとは、年が明けたって全く私に会いに来てはくれない。


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