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汪海妹

ワンハイメイ

2019年の夏頃より小説を書いています。

一番最初は主人公たちが高校生から大学生になる頃を扱っていて、その次と次の次はそのまま彼らが親になって大人になってゆく世界を書きました。その後、そのまま作品の中に出てきた脇役を今度は主役にし、以前の主役達を脇役にするという形で、どんどん作品数も増えました。

自分の作品の中で一番読まれている作品は、木漏れ日①というもので、これはリーマンを卒業して起業する…

こんにちはヾ( ᐢ ᵕ ᐢ )

今週、既刊お読みくださった方、ありがとうございました。
<(_ _)>

執筆状況のお知らせと今後の投稿予定です。

1月 松尾君は絶対勘違いしています
   9章 FirstKiss 執筆中 4.1万
2月 きみどり②
   7章 タイトル未定

ファキはあともうひと踏ん張りですね。本日で書き終わればいいんですが。

毎日ニュースを見ながら、時々涙ぐんでおりました。
東日本大震災の折には、東北の実家にいて、出産間近だったんですね。ただ、内陸の側だったので津波の被害はなかった。それ以外に自分が大変だったことといえば、SARSの時に広東省にいたことと反日デモの時でしょうか。

SARSの時って、ここにいて大変で、それで、日本から「大丈夫か?」って電話がかかってきたりメールが来るんですけど、その応対は負担増でした。自分たちは安全なところにいながら、しっちゃかめっちゃかな方向にあれやこれや質問をしてくるので、いちいち応対して、相手を安心させなければならないという。大変なのはこっちなのに。

明らかに大丈夫ではない相手に対して
「大丈夫ですか?」
と聞く必要はないのではないかと思っちゃうなぁ。
それで、それでも無理して笑顔で
「大丈夫です」
と言っている相手に
「無理しないでください」
というのも、センスがないというか……

こういう大変な時にも、それでも取材をして報道をする意義というのはあるのかもしれないけど、
自分はSARSの時に安全圏の人にいちいち説明をするのはただの労力の増加でした。

そんなこと言いつつ、今は自分も安全圏からコツコツニュースを見ているわけですが。

テレビ見ながら、時々、ギリギリの状況で「頑張りましょう」と言い合っているみなさんの様子を眺めていました。そこで、阪神淡路大震災被災者が能登の状況を見ながら口にしたコメントを思い出す。

ぼちぼちやればいい。あまり頑張らないでと。

長く続く状況に頑張らなければという心と、それについていけない心とで、疲れてしまうというのですね。これはね、すごく共感しました。大変な状況が長く続いてくると、人間、頑張りたくても頑張れないのですよ。

そこに、体も心も元気な人が「大丈夫ですか?大変ですけど頑張ってください」などという声掛けを安全圏からしてしまうのは、やっぱ、ちょっとNGかなと。

こういう時に、言葉というのは本当に難しいですね。
じゃあ「無理しないでください」といえばいいかというと、それもNGかなと。

私的な答えは、ここは双方向でなくともいいのではないかなってことだったんですよね。
あちらから伝えたいことは伝えてもらうのだけど、こちらから伝えたいことは伝えない。
救助の情報とかはもちろん別で伝えるのですが、伝えなくていいのは心理的な励まし、でしょうか。

大人はプライドを持って生きている生物ですから、大丈夫かと言われたり無理しないでと言われること自体が逆効果で屈辱だったりすることもあるってことですよ。
特に、通常なら起こらないような状況が発生して、天国と地獄のように本人の原因ではなく突然立ち位置が崩される。通常の状態なら同じ位置に立っている人に「大丈夫ですか」と言われると、突然自分が弱くなってしまった気になってしまいますよ。全然励ましになりません。

「お前がここにきて俺の立場になってみろよ。お前だって大丈夫じゃねえよ」

本音ではこう言いたい方もいるのではないかと、ただ、大人は理性的ですから突然こんなことを言う方もいないですよね。実際、大丈夫か無理しないでと度々呼びかけているこちら側も、いざその呼びかけている人がその状況になったら、大丈夫じゃ全然ないでしょう。

自分だっておんなじで、もしこうなったらダメなんだ。そういう心理の上で同じ位置に立っている、それが人間としていかなる場面でも重要なことなのかもしれません。

沈黙は金という言葉がある。本来の意味はこういう意味ではないのでしょうけど、言葉というのは不思議なもので、発する量を減らすことで、その余白により心がこもることもあるのです。

いつも大量に言葉を吐き出しておいて、何をいう。すみません。自分の大いなる失敗の元に、戒めのための言葉でございました。

能登の受験生の皆さんが逆境にめげずに本領を発揮できますように
遥昔の受験生
汪海妹

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