ある老婆は、ある故人の葬儀に向かっていた
遠い昔約束したことを守るために

それが、始まりだった。

ある老婆の使命
「この恋愛も結婚も自由に出来る時代なのに‥‥」

消極的な女の子
「野獣のように豹変する男なんて大嫌い」

どうしようもなくヘタレな男子
「爺さんがくれた四度目のチャンス―――逃が…

遠い昔に叶わなかった想い


それが、一つの忘れ物をきっかけに、新しい物語がはじまろうとしていた


◇ある老婆の視点


「あなたを、いつまでも好いていました」

自分が叶えられなかった分、この二人をどうにかしたい。私たちのように想いあっているのに離れてしまう残酷さを味わって欲しくない。素直になれば幸せなんて簡単に来る時代よ。だから二人とも―――勇気をもって、諦めちゃいけません!



◇弱気な青年の決意


チャンスを何度も逃してきたダメな俺。でも、爺さんの遺品からあるものが出てきた。

俺を可愛がってくれた爺さんにもらったラストチャンス。

みすみす逃すわけにはいかない。



◇男嫌いな女の子


結婚なんて絶対にヤダ。

昼間は家政婦のように働いて、夜は野獣のように変貌する夫の相手をするなんて、考えられない。

そう思っていたはずなのに・・・・なんで、貴方はそんなに可愛いの!?