低身長、眼鏡にあばた顔の康太は美しく優しい姉が大好きだった。夢は姉のような、理解ある教師になること。そんな康太は不思議な同級生、田中と仲よくなる。
そして、康太が高三になる前、姉が重病を発症すると、天使と名乗る少女が現れ、康太から視力を奪う代わりに姉の病状を回復させると言う。
康太は取り引きに応じ、姉は病気を回復、康太は視力を失うことになった。それでも日々に生き甲斐を見出し、文句一つ口にしない康太を天使は理解できなかった。
さらに一年後、姉の病気が再発すると、康太は再度天使と取り引きし、若い力と引き換えに姉を救う。高齢者となった康太は行くあてもなく、田中と暮らすことになる。
しかし、姉は再度、病状悪化。最終的に、サナトリウムの患者全員の命と引き換えに、姉を救うことを天使から持ちかけられ、康太は反対する。
そこで、本物の天使、田中が登場。天使と名乗っていた少女は偽物だった。
田中は全てを元通りにすると言い、康太は姉の病気を危惧し、反対するが、姉本人が康太の幸せを願ったことで姉は死、康太は再び視力を取り戻し、元の年齢に。
康太は姉の思いを胸に、教師の夢を叶えるのだった。
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