康太はある日、不思議なカフェ、ミドルカフェで美しい双子店員からアルバイトの勧誘を受ける。
バイトを始めることになった康太は、女子高生、双子の小学生、年配男性二人、と多様な客を相手に詐欺まがいかつ美味な料理を提供していく中、双子店員の正体を知る。
双子店員はかつて子役タレントだった藤原ミユ、カナタの二人であり、実際は双子でなく、現在、性別を逆にして生活していた。
幼い頃、養護施設前で置き去りにされた二人は離れ離れにならないよう双子の振りをして引き取られ、その後、両親を探すためメディア出演を続けることでストーカー被害に遭い、結果、無期限で芸能界を離れ、性別を逆にして生活していたのだった。
また、ミドルカフェとは生と死の中間に存在し、現実の双子は交通事故で昏睡状態、これまでの客も皆、何らかの要因により生死を彷徨う者達だった。
康太は5年前、ずば抜けた記憶力から天才少年と話題になった時の人であり、3年以上入退院を繰り返すほどの重病を抱えていた。
康太が双子を交通事故に遭わせた犯人を推理すると、双子は、必ず昏睡状態から目を覚まし、自身の知名度を活かし、康太の重病を治すことを誓った。
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