『ベッドサイドに一杯のホットミルクを』

作者招家猫助

一話・・・自分の部下である愛人との生活を満喫したいがため、自分のクローンを作りだした遺伝子工学の教授。
二人で仕上げた論文が世界で認められ、一躍世界の顔になり、言い寄る女性が列をなすようになる。
そこで新たにクローンを作りだし・・・クローンがクローンを作りそのクローンのクローンがクローンのクローン…

一話・・・自分の部下である愛人との生活を満喫したいがため、自分のクローンを作りだした遺伝子工学の教授。

二人で仕上げた論文が世界で認められ、一躍世界の顔になり、言い寄る女性が列をなすようになる。

そこで新たにクローンを作りだし・・・クローンがクローンを作りそのクローンのクローンがクローンのクローンのクローンを作り・・・町中、教授で溢れかえる。

二話・・・友人の間を渡り歩く幸福のウェディングドレス。

何人もの結婚式で着られて段々薄汚れてくる・・・早く玉の輿をと焦る女は、いつも違う高級車で給油にやって来る男をターゲットに決めた。

必死にアタックし、交際にまで持ち込んだのだが、男は自動車修理工だった。いつも客の高級車で給油にやって来ていた。自分の勘違いで相手の男に落ち度は無いのに怒りをぶつけてしまう。

そんな女に改めて結婚を申し込む男。薄汚れたウェディングドレスを着た女は醜いアヒルの子から白鳥になれるのか?

三話・・・下町の町工場が社運を掛けて開発した画期的なパワードスーツ。

人工知能搭載、着こんだ人の体温で発電し永久的に動き続けるのだ。

発表するや否や、世界中から注文が殺到し、町工場は政府から融資を受けて超近代的な工場を建設。

政府主催のパーティーでは大臣を始め世界の名士が全員パワードスーツを着こんで出席している。

そんな中・・・怪しく光るパワードスーツのインジケーター。

新工場で大量生産開始のスイッチか押される。

パワードスーツが暴走を始め人を襲い始める。

人々の生気を吸いとりヤドカリのように次々と宿主を代えて行く活動を続けるパワードスーツ・・・人類が居る限り永久的に・・・

 四話・・・幸運のわらしべ長者を体験する男は・・・

結局災難を引き受けていただけだった。

 五話・・・山小屋で長年ひとり暮らしを続けている管理人。

いろんな人が訪ねて来ては翌日、山登りに送り出す生活を記憶が無くなるぐらい続けていた。

(実は・・・客はみんな幽霊なのだが読者にはまだ知らせない)

自分がいつからこの山小屋に居るのか?・・・疑問と恐怖。

山の頂上で凍ったままの自分の遺体を見付けてしまう管理人の男。

 六話・・・幸運をもたらすガチャポンは、謎のアイテムで幸運をもたらしてくれる。

しかし、アイテムが使えるのは一度きり、再利用するとしっぺ返しを食らってしまうのだ。

幸運としっぺ返しを繰り返しながら、徐々に値が吊りあがっていくガチャポンの魔力から逃れられなくなっていく。追い詰められた男が引いた最後のガチャポンには首つり用のロープが入っていた。