突如双子の弟、ケンを亡くした康は、自身の生まれ育った養護施設の秘密を知った。
そこは人体生成の研究施設であり、人体生成には一卵性双生児を生成し、高校入学までにどちらかを臓器提供者として切り捨てる、バディ生成が行われていた。つまり、康を含め施設入所者は全て人造人間だったのだ。
康はケンの遺言、真の施設創立者を見つけ出すべく施設を抜け出し、同じ入所者の加奈、入所歴のある佐藤、ケンに酷似した施設職員、A1643の三人と行動を共にすることになる。
その後、四人は施設内ネットワークをハッキングし、機密データを入手、創立者を割り出す。真の創立者とは康とケンがかつて信頼していた中等部陸上部顧問、西野だった。
康は加奈、佐藤、A1643の三人に忘却薬を盛り、これまでの違法を自身が肩代わりし、創立者と共にわが身を警察へ引き渡す。
康は、ケンがバディ生成により切り捨てられたことで、今度は自身が生贄として選ばれることを望んだのである。