「私と勝負しませんか?」
「もし私が勝ったら……杏咲先生のその座、私に譲ってください」
実習生の登場で――杏咲、まさかの退職のピンチ!?
「あ? 別に……コイツの作った飯の方が、まだマシってだけだ」
「先生、どこかに行っちゃうの……?」
「そ、それならぼくも、守ってもらわなくても大丈夫なくらい、強くなります!」
「兄ちゃんは……オレとはちげーんだよ」
「オレはどっちかっつーと妖寄りだからなぁ。……だからあいつらみたいに、
「ずっと、一緒だよね?」
「オレのこと、嫌いになってしもたん……?」
「貴女さえ、貴女さえ現れなければ……」
「……っ、全部、思い出した。あいつが僕を……!」
「……伊夜のやつは、薄情じゃのう」
急展開に、波乱の連続。
ドキドキハラハラ最高潮。
ちょっぴり切なくて優しい日常が、はじまります。
――離れていても、大丈夫。きっと、またすぐに会えるよね。