【書籍化】後宮の嫌われ白蛇妃ですが、推しのためなら悪意も美味しくいただきます!〜えーっと、殿下は推しじゃないです。なので溺愛はご遠慮ください〜

作者碧水雪乃

十六歳になったばかりの苺苺(メイメイ)は皇太子妃として、絶世の美青年と噂の皇太子がおさめる後宮に召集される。だが肝心の皇太子は病に臥せっており、後宮には不在。
そんな中、苺苺は真珠色の白髪に紅珊瑚の瞳という美しくも特殊な容姿と、生まれながらに持つ〝悪意をあやつる異能〟のせいで、不平等な選定の末に〈…

十六歳になったばかりの苺苺(メイメイ)は皇太子妃として、絶世の美青年と噂の皇太子がおさめる後宮に召集される。

だが肝心の皇太子は病に臥せっており、後宮には不在。


そんな中、苺苺は真珠色の白髪に紅珊瑚の瞳という美しくも特殊な容姿と、生まれながらに持つ〝悪意をあやつる異能〟のせいで、不平等な選定の末に〈最下級妃〉の位を与えられ、灰かぶり離宮に押し込められてしまう。


しかし、後宮中から〝白蛇〟と呼ばれて明らかに虐げられる日々の中、苺苺は不遇に屈しなかった。

たとえ離宮付きの女官が皆、初日で逃げ出そうともだ。


「じゃじゃーん、できましたわ! 苺苺特製、木蘭(ムーラン)様ぬいぐるみ! 今日からよろしくお願いいたしますね、ぬいぐるみの木蘭様!」


なんと明るく変わり者の苺苺は、最上級妃となった訳あり幼女・木蘭を推しとして崇め奉り、最近女官の間で流行している妃嬪応援活動――略して推し活を嗜みながら、全力で異能を使って木蘭に降りかかる後宮妃たちの悪意を祓い、冷宮生活を謳歌していたのである。


けれどその全力の推し活が、木蘭の秘密――実は皇太子・紫淵(シエン)が〈呪詛による怪異に巻き込まれた末の姿〉であることを明らかにしてしまい、ふたりは木蘭暗殺未遂の犯人探しをすることに!?



「君は俺が木蘭の姿ではなくなった途端に態度が変わるな」

「紫淵殿下は推しじゃないです。不合格ですっ」



初恋をこじらせた美貌の皇太子殿下 × 白蛇と虐げられても前向きすぎる最下級妃の、中華後宮シンデレラ・ラブコメディ!




■こちらは『ノベマ!第24回キャラクター短編コンテスト〈推し活女子〉』にて、最優秀賞を受賞した短編を長編化したもの(WEB版)になります。

■スターツ出版文庫さまより『後宮の嫌われ白蛇妃〜推し活していたら愛されちゃいました〜』として発売中です。

■書籍版では後日談を書下ろしています。ぜひお手にとっていただけましたら嬉しいです。