作品コメント
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- ゆきねね
そわちゃん良い子だし、1番可哀想だなって思いました。
お父さんもっと自分の気持ちとか話してあげるべきだったし、そわちゃんの気持ちの整理がついてない時に無理やり新しい母親の存在を認めさせようとするなんて、辛過ぎます。
ななちゃんもさわちゃんの気持ち全く考えてないし、誰と会話してもさわちゃんが悪いみたいで心が苦しかったです。 - 波流 早
感動しました。
- 小豆らいじ
少女の心奥、深く根付く“想い”
初めに。私はまず、物語云々の前に主人公である一人の少女にだけ心を馳せることをお許し願う。
この作品でとても丁寧に描かれているのは、彼女が四年前に亡くした実母に抱く、どこまでも強い想い。
人とは忘れゆく生き物で、今を生きねばならない私達がこれからの時間を死者と共に歩めはしないように、それは自然の摂理だとも言えよう。
だから人は、少女の父親のようにまた誰かを求め必要ともするし、少女の妹のように思い出と受け止め歩いても行ける。
そんな中たった独り、頑なにママを一時も忘れない絶対に思い出にはしないと突っぱねる姿は痛ましいほどで……それでいてなんて‘純粋’な子なのだろうと思うともう、涙を禁じ得なかった。
少女はきっと、それぞれ皆の想いをちゃんと理解している。
後妻を徹底的に拒み続ける彼女の真意は、本当は憎んでいる訳じゃない。ただこの女性を受け入れることで、実母を思い出にしてしまうことを何より、恐れているのではないだろうか。
とにかもかくにも、涙なしでは読めない作品。上巻でこの読みごたえ。
下巻では、まひろを通してそわの心の変化に注目したい。 - 夏伐さやか
永遠の愛はあるの?
数年前に母を病気で亡くした主人公・奏葉。
父が母を忘れて、すぐに別の女と暮らし始めたことをずっと許していない。
意地を張って、継母が毎日作ってくれる料理を食べなかったり冷たく当たったり。
普通なら継母も意地悪を仕返すところだけど、そうはならずにいつも悲しそうにするだけ。そしてまた懲りずにご飯を用意していてくれる。
継母の親戚の男の子・真宏は、そんな奏葉を最初は嫌っていたのに、家族に対する冷たい態度とは違う優しい一面を見て、徐々に放っておけなくなる。
でも奏葉は、父が母を忘れていったように、永遠に自分を好きではいられないと真宏を頑なに拒んで…。
恋愛も描かれていますが、家族愛も繊細に描かれていて、深いテーマに感動してしまいました。
下巻まで、ずっと泣いていたような…。
飽きずに読ませてしまう文章力に圧倒。
この作品を読み終わり、自分の苦手な人にも幸せを願いたくなるほど優しい気持ちになれました。
そして、星になってしまった人たちのことを思い出しました。
学校や家族のことで悩んでいる学生のかたへ
特におすすめです。