作品コメント
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- まさーき
初恋の思い出に、深く心惹かれていく。
各駅停車の電車に揺られていると、隣の男子中学生同士の会話が耳に入る。
他愛ない恋の話。
そして、ふと思い出す。
自分の初恋の人。
隠し続けた恋心のことを。
感傷に浸るさまに、読んでいて引き込まれました。
ラストに用意されたまさかのサプライズと、心憎いばかりの終わりかたにもニヤニヤさせられました。
上質なストーリーです。
心に残りました。 - アトム
吸い込まれるように思い出す。
普段は利用しない各駅停車に乗った唯子は、乗り合わせた人々の音に耳を澄ます。そして唯子はゆっくりとあの頃を思い出す――
◆◇◆
田舎の各駅停車の電車を利用したことある方なら分かる、揺られるとウトウトしちゃう暖かな日射しやのんびりするあの不思議な空間。
まるで自分が今乗車していると錯覚するくらいに、上手く描写されていてすぐ物語に入り込みました。
彼女が辿る甘酸っぱく切ない、そして色褪せることのない記憶が鮮明で、読んでいて私も学生の頃あんなことあったなぁ、と思い出して優しい気持ちになりました。
当たり前に起きるであろう日常なのに、どこかファンタジーな雰囲気が漂っているのがまた、この物語の素敵なところです。
間延びすることなく徐々に加速する物語で、読後のドキドキと目の前がパァッと開ける感じがたまりません。
『もしかしたら…』と続きを沢山考えるのがとても楽しいです。
素敵な作品をありがとうございました* - 藤崎りく
特に、大人の女性に読んでほしい
読後なんとも言えない感覚が残りました。
ふんわり、でもない、ほっこり、でもない。
でも温かい。
ベストに当てはまる言葉がボキャブラリー不足の私には見つけられません。
遠い初恋の記憶。
甘酸っぱいというよりはほろ苦く、それがとてもリアルで切なくて。
静かに進められていく世界にあっという間に引き込まれて、ラストに残された余韻と予感に温かな気持ちになりました。
特に大人の女性に読んでほしい。
そう思った作品です。 - 繭結理央
黄色い線の内側まで
……お下がりいただかなくても、十二分に楽しめます(笑)。
まさに、各駅停車のような当作品。唯子の“記憶”を急がずに辿っていく。
「観察」という駅。
「初恋」という駅。
「嫉妬」という駅。
「葛藤」という駅。
「真相」という駅。
「失恋」という駅……。
ひと駅、ひと駅、電車は丁寧に停まる。
だが、それら降りる予定にない駅たちは、唯子にとっていずれもが、改竄の利かない“代わり映えのない構造”ばかり。過去は変えられず、淡々と寝過ごすしかない。
ところが、唯一、彼女の目に鮮やかな駅があった。それが、降りる予定の駅。ここが唯一、彼女の“未来”を司る駅だった。
初見の路線ではないが、馴染みのない各駅停車……というのがキモだろうか。それはまさに、初見とは思えない青年の、しかし馴染みのない成長を認めた瞬間を暗示しているかのよう。そしてその暗示は、未来を司る駅にこそ改札を開いていた。
当作品に限って、ハッピーエンドで終わらなかったのもキモかも知れない。乗客たる私たちは永く1/fを楽しめるんだから。
車掌に敬礼。 - はなちゅ
すごい
短編なのに中身が濃く、すごく物語の中に引き込まれました。
内容は20代の女性が初恋を振り返る少し大人な感じでゆったりとした話でしたが、中盤の英文で書かれていた告白の内容には胸がキュッと捕まれるような切なさも感じました!
だけど、そんな初恋を思いだしてると偶然その初恋相手が同じ電車に…!と最後は運命的な話しに胸キュンです^^
今までにない短編小説で、すごくおもしろかったです。 - 雅 月渚
やばい!
どこにでもありそうな光景で、いったいここから、どうなるんだ?と、どんどん引き込まれてしまいました。
初恋の話なのに、なぜか大人な恋愛小説を読んでいる気分でした。
20代後半、恋愛より仕事!そんな風にがむしゃらに働いている女性に、私は読んでいただきたいです!
一息つきましょう! - 鈴音-Rion-
*完全に運命感じちゃいました*
彼と似ている人が同姓同名である確率も、
彼を思い出して居る時同じ電車に本人が乗っている確率も、
どっちも高すぎますね★
彼に似ている人が同姓同名だったら、奇跡すぎてビックリだし、完全に運命を感じちゃいます◎↑笑
私もドキドキしたあの初恋を
久しぶりに思い出しました*
素敵な作品をありがとう♪♪ - アサイ
「初恋」と「再会」
各駅停車の電車に揺られながら、過去の初恋を思い出す唯子。
物語の終盤では、目の前に座る青年が初恋の相手だと気付く事になります。
ラストは、唯子と広輝がこの後どうなるのか気になる様に仕上げられていて、読みごたえがありました。
終始落ち着いた雰囲気の中に、唯子の心情の変化を感じました。
とても読みやすく安定した文章だから、途中飽きる事なく唯子の気持ちにリンクしながら読み上げる事が出来たんだと思います。
続きが気になるので、続編も拝読させていただきます。 - 小鳥遊 灯彩
あの日の青春ストーリー
始めは大人同士のストーリーが展開されるのかと思い読み進めていましたが、電車に乗った主人公の回想シーンになった時は驚きました。
調度良い感じの甘酸っぱさが癖になりそうな青春ラブストーリーですごくドキドキします☆
良い意味合いて期待を裏切る作品でした。
これからも頑張って下さいo(^-^)o - 白砂 奈都
初恋が素敵!!
すごく、文章自体がまとまっていて。
大人な書き方で。
とても読みやすかったです!
そして、題材の初恋。
思わず胸が鳴ってしまうような、どこまでも淡い思い出に浸ってしまいました。
すごく、素敵な作品に出会えて、本当によかったです◎
これからも更新頑張ってください!
奈都 - 如月 志乃
素敵なお話
ちらっと覗いてみたらついつい引き込まれてしまいました。
短いお話なのに、まるでその世界の中にいるようで、思い出もとてもリアルで切なくて、主人公に共感できます。
サイドストーリーも読みにいきます!素敵なお話をありがとうございました! - 瑠愛
各駅停車で起きた小さな奇跡
OLの唯子が
普段は乗らない各駅停車の電車に乗って
さまざまな人を見て
自分の過去を振り返る物語
短く小さな物語でしたが
唯子の性格や過去の恋愛がよく理解できて
センチメンタルな心の移ろいが
とても鮮やかに描かれていました
なんだか電車の中の風景が
頭の中でノスタルジックに浮かんできます
そして、とても憎い終わり方
その後唯子がどんな行動をするのか
とても気になります
爽やかで少し切ない
素敵な短編小説でした - 茉未
久しぶりに読破しました。
久しぶりに、読みたいと感じて読ませていただきました。
表紙からして、私の好みでした。このお話は、大人向け(少なくとも大学生)とそれより年下の方で大きく見方が変わると思います。
大人の方なら、一度は感じたことのあるノスタルジーに浸って一緒に電車に乗っている気分になれるようなそんな…切ない思い出。
現役の方なら、まさしく今かもしれませんね。
もしかしたら、数年後に読めば、また感じることは大きく変わると思います。
読みやすいので、まさしく各駅停車に乗りながら読める素敵な作品だと思いました。
続編の方も、また読ませていただきます。
ありがとうございました。 - 霜月あき
電車の中で会ったのは
こんばんは(* ^ー゜)ノ
レビューを書かせていただきます。
携帯小説ではあまりみかけない作風で素敵でした!!
電車の中で唯子は思い出にふけります。
20代前半の恋を思いだし。
隣に座った中学生を見て、中学生の頃の初恋を思い出します。
告白するのは勇気がいりますよね。唯子は結局想いを伝えることをしませんでした。
しかし、アルバムに英語で残されていた野原君の想い。
私、恥ずかしながら、野原君の想いを読んで涙を流してしまいました。
とても素敵な作品だと思います!!
感動をありがとうございました(^ω^) - あかり
なんかいい!
普通の携帯小説と
違って読みやすい!
自分もこうゆう
出会いがいいなって
思いました← - 慧
続編希望っ!!
続編希望です!
話が微妙なかんじで
終わるのは
読むのがあまり
好きではないんですが
この話は好きです!
情景描写が綺麗に描かれていて
とてもキラキラしてる
イメージです。
読み終わった今
余韻に浸っております。 - 童夢
初恋っていいものです
電車でふと出逢う人に想いを馳せる。何気ない生活にはよくあること。
昔から袖触れ合うも多生の縁と言われますから、同じ電車に乗り合わせた人というのは、自分と縁の深い人なのかもしれません。
たまたま乗り合わせた青年と、ロック少年、中学生2人が、回想シーンを際立つものとしていて、最後のオチが初恋の人との再会へと繋がっていくストーリーには圧巻でした。
初恋っていいものですね。 - *MiNaTsu*
爽やかな恋愛
切ない学生時代の恋愛、その温かく繊細な描写に、甘酸っぱい気持ちになりました。
また、真っ直ぐでピュアな、爽やかな恋愛。学生時代にしかできない、そんな素敵な気持ちに、心を打たれました。
各駅停車の中の描写も、風景が頭の中に浮かび上がるような丁寧さ。
最後の締め方も素晴らしいです。答えを完全には出さない、それでも幸せな気持ちを残す終わり方に、感嘆するばかりです。
作者様の文章能力に、感動しました。
素敵な作品、ありがとうございました。 - 兎依
素敵です
綺麗で素敵なお話でした。
自然にまとまっていて、
小さく胸がきゅんとする様な
甘酸っぱいお話。
心があったかくなりました。
運命ってあるのかもしれないですね。
続きが読みたいです。
野原くん目線も、是非。 - 都
日常での大きな奇跡
まず構成がお上手で、過去の回想シーンなどへの入りが自然です!
文章も丁寧で綺麗で、その分物語に集中できます。
ゆっくり楽しませていただきました^^
何気ない日常ですが、普段とは違う列車に乗ることで奇跡が起こります。
話に漂うどこか懐かしげな雰囲気というか、すこし切なげな感じがまた良いです
携帯小説に多い学生とかの青春真っ盛りな題材ではなく、
少し大人になった主人公の想いがまたしっとりと落ち着いていて、
この舞台にぴったりだと思います!
定期券でのシーンでは「おお!」と
驚かされました^^
そしてあえてラストをぼかしたのもまた
余韻を残していて堪りません!
素敵な作品ありがとうございました!