作品コメント
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- 月森ゆら
テンポ良く絶妙な語り口。
面白かった!!
とんちの冴えるヤジロベーと、天然ミカン姫のユーモラスでほのぼのとした時代劇。
冒頭の米泥棒から鬼伝説を絡めたヤジロベーの作戦が冴えます。
読んでいて「そうきたか!」と思いつつ進んでいけば、今度は姫様との身分違いの恋。
さてさてどうする?
何て言うべきか
ストーリー展開とか文章とか『上手い』と言うのもかえって失礼なんじゃないかと思うような巧さです。
会話のテンポも良くて、ブッと吹き出してしまうボケとツッコミと、何よりもリズム感のある語り口もまた魅力的でした。
物語は至ってシンプルに綴られながら内容はとても濃く、短編といえど物足りなさを感じない(もしろ得した気分)作品。
そして何より『読む』という意識より『読ませる』『読まされる』感覚に入るような、勢いと吸引力のあるお話だなと思うのです。
読後の感想を一言で言えば『面白かった!!』につきると思う。
うん、面白かったです!
秋の夜長に是非ともオススメですよ。
作者様、楽しい作品をありがとうございました。 - 真紗美
秋の夜長にプププと読書
面白い
もう
その一言につきる
語り口調が滑らかで
スラスラと読め
時代物なんだけど
ユーモラスでつい笑ってしまいながら読んでしまいます。
平和主義
のんびり屋のヤジロベー
でも本当は自分を持って
守るべきものは守り、抜け目のない切れる頭を持つ男
ちょっと
跳んだ感じの姫様も絡み
ヤジロベーと共に米を求めに城外へ
そして鬼退治?
あらあら身分違いの恋?
あくまでも頭で勝負
忍忍カンゾーも笑えます
楽しくて笑えて
うーんと唸って
あれっと騙されて
てんこ盛りの楽しさ
昔話の懐かしさ
テンポ良いリズム
時々見せる現代的な笑いネタ
楽しいです
本当に楽しい話をありがとうございます。 - 芙佳
人情味溢れるキャラ達と、ストーリー展開が秀逸!
序盤は落語のようで、のほほんとユーモアたっぷりに始まります。
終始のんびりしたとんち話なのかなと思いきや、あれよあれよと思わぬ展開に。
とんちあり、恋愛あり、アクションあり、情愛あり。
このページ数で贅沢なエンターテイメント、ご馳走さまでした♪
抜け目のないヤジロベーも、変わったお姫さまのミカンも、人の話を聞かないレンコン頭も、空気は読めるのに罠の読めないカンゾーも、
全てのキャラが、いい味出してて好きです♪ - アイリス(yuki)
江戸版~ロミオとジュリエット
待ちに待った新作の登場と題名の面白さに、ワクワクしながら読みはじめたゆきです。
いつもの作者さまの小説をイメージしてたら...
わーーっ 恋愛小説!
ミカン姫とヤジロベーの身分違いの愛!
語り口の軽妙さとお話しの面白さ。
ちょっと危ない系かと思われたミカン姫が、人情味のある知恵者のヤジロベーに次第に惹かれていくお話しは、明るくて痛快でとんちも含めて読み終えた後に笑顔を残してくれる一級作品でした。
いつもながらの作者さまの言葉使いの巧みさと、作品としての完成度の高さは言うまでもありません。
魔法の国では類を見ない楽しい恋愛小説を、是非ご堪能ください。