森をカミが支配していた時代。カミの森の巫女として一生を森に捧げるはずだった沙耶は、幼き日の出来事を夢に見る。根の這う地、木漏れ日、梅の花。そしてあの白い手──。




風の調べにそっと瞼を閉じ、


囁く命の声に耳を傾け、めぐる季節を見送ろう。



この森のカミの声を、聞き届けるために。