愛する事を
愛される事を
望む事さえ許されないのか
戦国乱世
領主の子に産まれた娘は
幼い頃に争乱で幼なじみの許嫁を亡くし
その後 密かに愛していた人とは別れさせられ
政略結婚させられる事に
けれど婚礼の日
嫁ぎ先が襲撃され
盗賊に捕らえられて…
かつては令嬢、今は盗賊の奴隷
「俺に反抗する度に その唇を奪ってやる」
腹黒く俺様な盗賊の頭領は
サディスティックな笑みで瞳を捉え
不敵に言う
「賭けをしよう
お前が俺に頭を下げて
抱いてくれと頼むのが先か
お前の好いた男が
ここに助けに来るのが先か」
「絶対…あなたには負けない…!」
なんとしても生き延びる
愛する あの人に会うまでは…!