オトオリ

友達や恋人、家族の愛情、そしてきょうだいの繋がりの深さを感じる逸品でした。
・上巻に引き続き解りやすい文章でとても読みやすく、読書の苦手な私でもスラスラ読めました。

・物語に深いメッセージ性を感じました。特に「心の傷」に焦点を当て、それを癒すためのたくさんの「絆」を描いた作品だと思います。

・自他の気持を大切に考え、問題を解決していこうとする主人公・ミズキと、彼女を支える登場人物達の必死な姿に胸を打たれました。

・気づくと、主要人物に混じって自分も物語の輪に加わって物事を体験しているような、あるいは、登場人物そのものになって物事を体験しているような入り込みやすい文章、そしてリアリティのある展開が魅力的……。辛かったり、悲しかったり、愉(たの)しかったり、喜ばしかったり、随所で泣けました。

・老若男女に読んで戴きたい一文学作品。お勧めさせて戴きます。