いよいよ始まった「魔法のiらんど大賞2021」。
今回実施するコミック原作大賞は、作品の記述形式を設けていますが、書き方に悩まれている方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで、今回のコミック原作大賞について、書き方のコツや考え方をご説明します!
ぜひ応募見本も参考にしてみてくださいね。
>>はじめて小説を書く人は「【初心者向け】小説の書き方解説」をチェック!
■記述形式の意図&書き方についてのイメージ
「魔法のiらんど大賞2021」コミック原作大賞では、以下の点を踏まえ、受賞後のコミカライズの可能性を最大限に高めるために記述形式を設定しました。
●作品の独自性・アピールポイントを選考委員に伝わりやすくする
「ストーリー概要および物語の設定」や「キャッチコピー」を追加することで、作品のウリを把握しやすくしました。編集者をはじめ、コミカライズする漫画家の方、さらには読者に向けて訴求したい点が分かりやすくなることで、作品の特徴を目立たせやすくなります。
●連載を意識し、シナリオの書き方を確認
めでたく受賞された後は、原作者としてコミカライズに向けたシナリオの執筆を続けていくことになります。継続してご執筆いただくために第1話のシナリオを詳細に記述いただく形式としました。特に決まったフォーマットがあるわけではありませんが、漫画家の方・編集者に伝わりやすく、読みやすい形を考えてみていただければと思います。
とはいえ、難しく考えすぎる必要はありません。あなたの持つ素敵なアイデアを、原作シナリオを通して多くの関係者・読者に伝えることができれば大丈夫です! まずは気負わず書いてみていただければと思います。
■表紙 各項目の書き方について
物語の設定を含め、ストーリーの全容を簡単にまとめてください。
また、コンテスト応募の際に表示される「ストーリー全容」入力欄に本ストーリー概要および物語の設定をコピー&ペーストして入力してください。 文字数上限は500字です。
要項に記載の通り、こちらは500字が上限となります。登場人物やストーリーについて詳細に説明すると言うよりも、全体をざっくりとまとめることを意識すると良いでしょう。選考委員が一番に目にするのがこちらです。
また、コンテスト応募の際に「ストーリー全容」欄に本項目をコピー&ペーストするのを忘れずに! ヘルプセンターもご参照くださいね。
※記載する小説のURLは魔法のiらんどに投稿された作品に限ります。
※他社サービスで投稿済みの小説作品の場合も、コミック原作化および応募は可能です。その場合、URL記載の必要はありません。
魔法のiらんどに投稿済みの、応募したコミック原作の元となる小説がある場合はその作品のURLの記載を忘れずに!
■本文 各項目の書き方について
●1ページ目
コミックの読者に向けて、この作品をアピールするキャッチコピーを30~50字程度でお書きください。
作品に興味を持ってもらえるよう、端的に作品の魅力を伝えることを心がけてください。
こちらは書いてあるとおりですが、この作品を読んだ人にどんな作品かが伝わるように書いてみてください。
この作品をどんなテーマで描いたのか、また、この作品で特に注目してほしいポイント、描きたいシーンを書いてください。
また、可能であれば編集者や、実際にコミカライズを手掛ける漫画家に伝わるよう、今回の応募作を企画した意図や、どんな読者に向けて書いているのかの想定を簡潔にお書きください。
長くなりすぎないよう、簡潔にまとめてください。
自分がこの作品を書く上で熱量をこめた点や、ぜひとも描きたかったシーンなど想いを込めて書いてください! ただし、熱い想いは大歓迎ですが作品を俯瞰で見てみることも重要です。込めた想いで、どんな読者にどんな点を訴えたいのかまで伝わるとなおGOOD!!
●2ページ目
登場人物については、情報の羅列でなく、個性や見た目の特徴、ストーリー展開の中で果たす役割をお書きください。
また、作品において重要な用語があれば詳しくお書き下さい。
文字数の制限はありませんが、簡潔にまとめてください。
コミカライズの際、まず行うことが多いのがキャラクターデザインやイメージボードの作成です。自分が書き上げたコミック原作に命を吹き込んでいく大事な作業ですので、キャラクターや独自の用語(設定)の詳しい説明は不可欠になります。漫画家の方が実際に作業することを考え、分かりやすくまとめてみてください。
●3ページ目
この物語がどんなストーリーであるかを分かりやすく書いてください。完結まで書く必要はありません。
コミカライズされた際の作品全体のボリュームは1話24ページ想定・6話以上とし、あらすじは6話くらいまでの内容をお書き下さい。
なお、ストーリーは6話以内で完結させる必要はありません。
1ページ目で記載した「ストーリー概要および物語の設定」はざっくりとした内容でしたが、こちらではさらに詳細にストーリーの流れを書いてみてください。コミカライズをする際に原稿のページ数はおおむね決まっていますので、今回は1話を24ページと想定して書いていただきますが、必ずしも厳密にページ数を捉えて頂く必要はありません。ご自分のイメージで、だいたい6話分の内容と思われるところまでのあらすじをお書きください。なお、コミックス1巻分のページ数はおおむね150~180ページを想定しています。
●4ページ目
コミック1話のボリュームを24ページ程度と想定し、以下の応募見本を参考に、第1話のシナリオをお書きください。
詳細は応募見本をご参照下さい。応募見本では以下のような形で記載していますが、必ずしもこのとおりでなくても構いません。
小説形式での応募も可能です。
要素 | 記述方法 | 記述例 |
---|---|---|
シーン | 場面の切り替えの際に記入 | ■大学の中庭・昼間 |
セリフ | 人物名+「(セリフ)」の形で記入 | 香深「1日は体感時間でよろしいですか」 |
モノローグ | 山形括弧で指定 | <僕は目を閉じられない> |
ト書き(地の文) | そのまま記入 | ベンチで目覚めた東雲陸と、覗き込む泉彼方が向かい合う。 |
書いていただいたシナリオを元に、漫画家の方がネーム作業をすることを想定しています。応募見本では上記の例のようにシーンやモノローグ、ト書きなどで書いていますが、必ずしもこのように記載しなくても構いません。重要なのは、漫画家の方がイメージしやすいこと。小説形式の書き方でも構いませんが、修飾や比喩などを使いすぎないようにして、ストレートに伝わるものが望ましいでしょう。
なお、3ページ目の「あらすじ」では6話くらいまでの内容をお書きいただきましたが、ここでは第1話のシナリオのみ書いていただければOKです。
■FAQ(よくある質問)
Q.異世界ファンタジーなので、世界の地理や種族、情勢が特殊です。用語の説明ではないですが、世界観の説明も「主要な登場人物や用語の説明」でしていいですか?
A.はい。特殊な設定を含む作品は「主要な登場人物や用語の設定」で説明していただいて構いません。簡潔にまとめることを意識してください。
Q.「あらすじ」の補足で6話分までのあらすじを記載とありますが、私の作品は1巻あたり6話だと10巻分くらいになりそうです。最後まであらすじを書く必要がありますか?
A.必ずしもストーリーの最後まで記述する必要はありません。だいたいの目安としてコミックス1巻分くらい(6話分)のあらすじを書いていただければ応募いただけます。
Q.「第1話のシナリオ」は脚本コンテスト形式(柱・ト書き・セリフ)でそのまま応募可能ですか?
A.本項目の執筆形式に明確な規定はありませんので、応募可能です。ただし、漫画家や選考委員が分かりやすい簡潔な形を心がけてください。
■応募見本の執筆者より、作者の皆様へのTIPS
・「ストーリー概要および物語の設定」と「あらすじ」の違いは、コミックスの裏表紙に載っている説明か、物語のかんたんな要約か、だと思うと書きやすいかもしれません。
・「注目ポイント・アピールポイント」は仕事の企画書を作成する意識で、客観的に自分の作品を見るイメージだと書きやすかったです。
・キャラクターデザインで悩んだ時、参考画像と設定を集めて視覚的に見やすくした「世界観・キャラクター設定資料集」を作ったら、すごく執筆しやすくなりました。「主要な登場人物や用語の説明」を書く時にも役に立ちました。
・小説と漫画の魅せ方は異なりますので、文章で魅せたい欲をぐっと抑えて、普段小説を読まない方でも読みやすいセリフの長さやテンポを意識しました。
・「第1話のシナリオ」は脚本のセオリーと同じく「現在進行系」で説明することを意識しました。
以上、コミック原作大賞の記述形式についてのお知らせでした。
皆様のたくさんのご応募をお待ちしております!
魔法のiらんど大賞2021をどうぞ宜しくお願い致します。
魔法のiらんど大賞2021 特設サイトはこちら
https://maho.jp/special/entry/mahoaward2021/
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