今月の注目作家インタビュー/稲井田そうさん(2021年2月)

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こんにちは、魔法のiらんど編集部です。今回ご紹介する注目作家は、稲井田そうさんです。
ファンタジーからオトナなラブストーリーまで幅広いジャンルで活躍され、そこに個性豊かなキャラクター達を描き出す稲井田そうさん。本日は、作品『【完結】打算まみれの恋 』に焦点を当てつつ、稲井田そうさん自身にも迫っていきたいと思います!



稲井田そうさん

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―魔法のiらんどをご利用されたきっかけを教えてください。

女性向け作品の多いサイトを探している時に、ツイッターでお見かけしたことがきっかけです。


―はじめて書いた作品はどんな作品ですか?当時を振り返ってどんな思い出がありますか?

はじめて書いたのは悪役令嬢もので、はじめて魔法のiらんどにアップさせて頂いたのは、料理好きな女の子と執着心と独占欲の強い芸能人の男の子が恋をする話です。どうすれば可愛い文章になるだろうか……と考えながら書いていました。



ーー代表作『【完結】打算まみれの恋 』についてお伺いします!



▽代表作『【完結】打算まみれの恋』

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―作品を執筆された動機、ストーリーを思いついたきっかけなどを教えてください。

我の強いヤンデレは、生きづらさを抱えた女の子との共生率が高い、もしくは女の子の生存率を上げるのでは……と思い至ったことがきっかけです。書いている途中まで青春の雰囲気があったのですが、何故かコメディ色が強くなってしまいました。


―完結までの執筆期間やその間の更新頻度を教えてください。

打算まみれの恋は一ヶ月です。構想はすぐ思いついたのですがタイピングが遅く……。タイピングが遅く話が思いついたとしても指が追いつかないことに加え、言葉が思いつかず辞書を引いてそのまま辞書を読んでしまうこともあり、一向にペースが上がりません。なので更新は必ず書き溜めてからと決めており、書き終われば予約をして毎日投稿をしつつ、完結すれば次の連載開始まで時間がかかってしまうということが多々あります。


―執筆する上で、こだわっていた部分はありますか?それはどんなところですか?

この物語のヒーローに該当する滝永が、恋をしたことで変わるものの、根本は絶対変わらないように……ということを常に意識していました。一方ヒロインの緋奈は、お姉さんを嫌っているわけではないので、緋奈が姉に対してどういうところにひっかかりを覚えているかは、なるべく隠さず誤解を与えないよう書くようにしています。


―完結までに苦労されたこと、大変だったことはありましたか?

ヒーローの滝永が流れるように性的な発言をするので、年齢制限に引っかからないよう常に誰が読んでも大丈夫な単語であるかのチェックが一番大変でした。



ーー普段の執筆活動や作品についてお伺いします!

―普段の執筆時、プロットやメモなどは作成しますか?作成する場合はどのように作成していますか?

リングノートにボールペンで大まかに書いて、あとから重要だと思ったところに蛍光ペンでラインをひいたり、色ペンで補足したり、テスト勉強のノートの雰囲気で作成しています。


―作品を完結させるまでの執筆期間やその間の更新頻度を教えてください。

魔法のiらんど様にアップさせて頂いている話の作業時間は1ヶ月くらいです。ただ2000字くらい書いて一週間そのまま手を触れること無く寝かせることもザラで……更新頻度は毎日のときもあれば、1ヶ月おきだったりバラバラです。


―どういった時にストーリーを思いつきますか?

自分が書いている話の登場人物の行動を、「こういう性格だったら……」とどんどん派生していく形です。


―キャラクターの設定は、どのように決めていますか?

ヒーローの場合愛し方を決めて、その後どうやって生きていたかの過去を決めて、最後にヒーローの目標を決めます。ヒロインは現状の問題を抱えているかいないか、どんな未来に幸せを感じるか、そしてあまり完璧なハッピーエンドだと読者の方が「これは夢オチでは」「妄想エンド……?」とハッピーエンドを楽しめなくなってしまうと思うので、かならずハッピーエンドに欠落を入れるようにしているのですが、その欠落がどんなものかを決めています。


―ご自身の作品で特に思い入れのある作品をひとつ、教えてください。

デスゲームの黒幕殺人鬼がお兄ちゃんなんて聞いてない!【完】』です。


―『デスゲームの黒幕殺人鬼がお兄ちゃんなんて聞いてない!【完】』について、それに対する思い入れの度合いや、あるいは作品のアピールポイントを教えてください。

ジャンルとしてはサイコホラーの漫画世界に転生してしまった女の子の話です。どんな話も思い入れがありますが、この話は改稿を何度もして、その度に猟奇性があがり、つられるように何故かコメディも増えるので、あげさせていただきました。


―ご自身の作品で特に思い入れあるキャラクターをひとり、教えてください。

『デスゲームの黒幕殺人鬼がお兄ちゃんなんて聞いてない!【完】』の黒辺誠です。


黒辺誠について、そのキャラクターに対する思い入れの度合いや、ここを見て!といったポイントがあれば教えてください。

生粋のサイコパスでありながら改心することなく、さらに改心しないまま恋をしたことで抱えていく生き辛さを受け入れつつ進んでいくキャラクターです。どんなキャラでも思い入れはありますが、未だに自分で書いていてはかれないのが彼です。

▽『デスゲームの黒幕殺人鬼がお兄ちゃんなんて聞いてない!【完】』はコチラ

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ーー稲井田そう さんご自身についてお伺いします!

―読者のみなさんとのコミュニケーションはどのように活用していますか?または、これまでもらったレビューやお手紙で、一番うれしかったメッセージはどんなものですか?

コミュニケーションは、コメント返信などかなり長くなってしまいあまり上手く返事ができないので、作品でお返しできれば……と思っております。


―今後の展望は?現在更新中の作品や今後書いてみたいストーリーがありましたら教えてください。

関西弁の性悪男が無感情な女の子の衣食住をせっせと整え、なんとか好きになってもらおうとする和風ファンタジーに挑戦したいです。


―読者のみなさんへのメッセージを!

いつも応援いただきありがとうございます。大変な世情ですが、どうかご自愛下さいませ。もう乗り越えられない、しんどい……と思う方もいらっしゃって当然だと思います。厳しい状況が続きますが、どうか休み休み生きていきましょう。


――インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。






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