今月の注目作家インタビュー/穂 おとめさん(2021年12月)

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こんにちは、魔法のiらんど編集部です。今回ご紹介する注目作家は、穂 おとめさんです。
「めっっっちゃ面白かったです!!!」「大好き!!!!!完結が寂しい!!!」など150件以上ものコメントや25,000件をも超えるスタンプを集めている人気作品『Teenagers High』の著者、穂 おとめさん。今回は、『Teenagers High』に焦点をあてつつ、穂 おとめさんご自身にも迫っていきたいと思います!



穂 おとめさん

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―魔法のiらんどをご利用されたきっかけを教えてください。

もともと別の名前をもって、“好き・愛しい・かわいい”の気持ちを書き綴っていたのですが、あることがきっかけで、“嫌い・苦しい・しんどい”の気持ちを吐きだす場所が欲しくなり、新たな名前をもって登録しました。


ーー代表作『Teenagers High 』についてお伺いします!



▽代表作『Teenagers High』

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―作品を執筆された動機、ストーリーを思いついたきっかけなどを教えてください。

私情を挟みすぎてとても申し訳ないし、本当に恥ずかしいのですが、私自身が全元彼に対して例外なく「気持ち悪い」と感じてきたのが、最初の執筆動機です。それから、周りからあまりにも「恋愛不適合者だよね」と言われ続けてきて、悔しかったので、ならば不適合者たちのごった煮みたいな恋愛ものを成立させてやろう、と思いました。なので、登場人物のほとんどに、自分自身のエッセンスを入れています。


―完結までの執筆期間やその間の更新頻度を教えてください。

書きはじめから、ちょうど半年くらいで完結したと思います。といっても、前半は体調を崩していたり、遊びほうけていたり、甲子園にうつつを抜かしていたりして、ほぼ書いていなかったと思うので、実質ラスト2ヵ月くらいで書きあげました。マイペースすぎるにもかかわらず、しおりを外さず待っていてくださったどころか、スタンプやコメントまでお寄せくださった読者様には、本当に感謝しています。


―執筆する上で、こだわっていた部分はありますか?それはどんなところですか?

話ごとに必ず映画の台詞をピックするようにしていました。そして、台詞と、登場人物たちの心情や行動を、なんとなくリンクさせるようにしていました。


―完結までに苦労されたこと、大変だったことはありましたか?

なんといっても主人公の珠乃が恋愛不適合者のクズ寄りなので、はたして本当にハッピーエンドを迎えられるのか?と最後まで不安で仕方なかったです。そして、珠乃は読者様から嫌われてしまうだろうな……という懸念は、ずっと心のどこかにありました。それでも、愛してもらえるどころか、珠乃の気持ちわかる!と言ってくださる方もチラホラいらっしゃって、すごく嬉しいですし、ほっとしています(涙)



ーー普段の執筆活動や作品についてお伺いします!

―普段の執筆時、プロットやメモなどは作成しますか?作成する場合はどのように作成していますか?

ノープロット・ノーメモです(思いついた台詞なんかを書き留めてある、ちょっとしたメモみたいなものはあるかもしれない…)。貯蔵してある泥水を放出するかのごとく、感情のままに、どひゃーっと書いています。


―どういった時にストーリーを思いつきますか?

「うわ~この気持ちどこかに吐きだしたいなぁ」と思ったときに、なんやかんやと言葉を連ねはじめ、結果的にそれが新たな表紙になっていたりします。


―キャラクターの設定は、どのように決めていますか?

自己投影していることがほとんどなので、主人公は、自分の半身を作るところから始まります。ただ、あまりに似すぎていると引っぱられてしまうので、核になる部分以外のところは、あえて自分とは正反対にするように心がけています。メンズキャラに関しては、だいたい好みと性癖です。


―ご自身の作品で特に思い入れのある作品をひとつ、教えてください。

『Gun to Heart』です。


―『Gun to Heart』について、それに対する思い入れの度合いや、あるいは作品のアピールポイントを教えてください。

穂おとめとしてはじめて書いたお話ですし、誰のためでもなく、自分自身のために書いたものなので、とても大切に思っている一作です。そして、それだけでなく、たくさんの読者様と出会えるきっかけにもなってくれた本作を通して、私自身を気遣ってくださるお声を多くいただけたことが、本当に幸せでした。いまでも定期的に検診に通っているのですが、その前には必ず、本作のコメント欄を遡って読んでいます。

▽『Gun to Heart 』はコチラ

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ーー穂 おとめ さんご自身についてお伺いします!

―読者のみなさんとのコミュニケーションはどのように活用していますか?または、これまでもらったレビューやお手紙で、一番うれしかったメッセージはどんなものですか?

主にツイッターや、そこに設置しているマシュマロにて愛をいただくことが増えて、すごく幸せです。また、お話にコメントをいただくと飛び上がるほど嬉しいので、しつこくてごめんなさい!と思いながらも、毎度お返事をしてしまいます。いつもありがとうございます。


―今後の展望は?現在更新中の作品や今後書いてみたいストーリーがありましたら教えてください。

年明け頃から『Shape of Him』という、またドロッとしたお話を書き進めていく予定です。カクテル、映画ときて、次のテーマは絵画です。そして、『Teenagers High』で多くの読者様から気にかけてもらっている、榊和真のお話は、なんとしても絶対に書いてあげたいです。


―読者のみなさんへのメッセージを!

こんな私にはもったいないほどの愛をお寄せくださり、ありがとうございます。自分の中にある、あまり綺麗ではない部分を、文字、言葉、文章にしているので、読者の皆さまの存在に、いつも勝手に救われてしまっています。これからも、こんな調子のお話が、どろり、どろり、と出てくるかと思うのですが、またお付き合いいただけましたら、幸いです。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


――インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。






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