玄はバンドのフロントマンだが、イケメンギタリストの拓巳ばかりが注目され気に食わない毎日。
そんな中、ライブでダイブした玄は気を失ってしまい、目を覚ますと平安時代らしき山中の寺にいた。傍らには芳一という名の拓巳と瓜二つの盲目琵琶法師。芳一の琵琶が妖を呼び寄せ、玄のギターが成敗する力があることが判明し、二人は妖霊成敗団として有名になっていく。
ある夜、武士に連れられた芳一が墓地で人魂に囲まれ一人琵琶を弾いている姿を玄が目撃。和尚は芳一の体に経を書いて、亡霊から身を隠すよう助言する。同じ頃、貴族らから「芳一の引き立て役でしかない」と言われた玄は、嫉妬のあまり芳一の耳に書かれた経を消してしまい…
謎の次元にタイムリープしてしまった玄。
その世界で妖霊成敗団として活躍していくも、現実世界同様、拓巳似の芳一に嫉妬してしまう玄。
果たして「耳なし芳一」の物語との関係性はあるのか？
玄は現代に戻ってくることはできるのか？
異世界と現代を超えて繰り広げられる青春・奇怪ファンタジー。
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