男が指し示すその先にある世界
本田宗一郎さんラブなのですが、豊田章男社長も大好きです!
彼等の共通点は
・一途な性格
・世の人々にとってどんな車がベストかを常に考えている
・あきらめない心の強さ
・失敗は何度したっていい、だが同じ失敗を繰り返してはいけないという考え方
まだまだあるのですが、最大の共通点は『とにかく車を愛している』ということです。
章男氏が52歳で社長に就任した時は、若い社長だからなのか良くない事をいろいろと言われていました。
トヨタ自動車の11代目社長であり、創業家3代目でもある章男社長。3代目は身上を潰すという言葉がありますので、色眼鏡で見られていたのかもしれません。
カーレースがお好きな方ならば「モリゾウ」というレーサーとしてお馴染みかと思います。
車を販売するにあたって、テストドライバーは必要不可欠な存在です。
命を乗せるのが車なのですから、車をよく知る人間が厳しくチェックをしないといけません。
章男氏は常務取締役に就任した46歳の時に出会ったテストドライバーからの厳しい意見を吸い上げ、車に対する認識を変えていきました。この出会いによる意識改革があったからこそ、今のトヨタがあるのだと思います。
快適な運転とは。
快適な車とは。
目先の利益だけを追求したりせず、本当にいい車を作るには。
章男氏(当時はまだ社長ではない)はカーレースに参戦していることについて、「レースに出るために走っているんじゃない。いい車を作るために自分のセンサーに磨きをかけてるんだ!」とおっしゃっていました。
ただ純粋に車が好きなのです。
一途で一点の曇りもない、そのひたむきさ。
あぁ、もう大好きです!
学のない自分がもっといい車を作るために足りないものは知識なのだと考え、30歳を過ぎてから浜松高等工業学校機械科(現静岡大学工学部)の聴講生となり、職人から技術者へと進化を遂げた本田宗一郎さんと章男社長は、どこか重なるものがあるような気がします。
豊田という自動織機から始まった会社が、自動車も作るようになり、町の名前が豊田市と変わるほどの大企業に成長しました。その豊田の姓を背負った御曹司。恵まれすぎている環境のせいで、恵まれなかった若き日の人間関係。私たちの想像が及びもつかない不自由さがそこにはあったはずです。
「モリゾウ」として活動するカーレースの世界は、心を解き放つことができる場所でもあったのだと思いたい。そう信じたいです。
はっ!しまった。話が横道に……(もはや既定路線)。
――本題に戻ります。
幕張メッセで開催された「東京オートサロン2023」で、1月13日に『ハチロク』として名高いAE86が、4AG水素エンジンに換装されて登場しました。
「頭文字D(イニシャル・ディー)」にも登場し、今でも人気が高い『ハチロク』と呼ばれるAE86には、”スプリンタートレノ”と”カローラレビン”という兄弟車があるのですが、今回トレノには水素エンジンが換装され、レビンはトランスミッションが搭載された電気自動車となって、ファンを沸かせました。さらに車好きには堪らない細かい配慮が随所に施されていて、ファンでなくとも胸アツのコンバージョンとなっています!
「頭文字D」では『ハチロク』に【藤原とうふ店(自家用)】と書かれていた同じ場所に――。
【水素エンジン(実験用)】←トレノ
【電気じどう車(実験用)】←レビン
と書かれていて、(自家用)のところにまで気を配るセンスに、思わず感嘆のため息が溢れました。
※知らない方の為に簡単に説明いたしますと、AE86とは1983年〜1987年に販売されていた昔のガソリン車です。
ー基本スペックー
総排気量:1587cc
エンジン:直列4気筒DOHC
駆動方式:FR
トランスミッション:5MT
大体こんな感じです。
ブレーキ方式はディスクブレーキ。パワステではありません。
――もう胸がいっぱいで言葉になりません。
本田宗一郎さんが生きていらっしゃったら、相好を崩しながら「やりやがったな、モリゾウ!」と言いそうな気がします(笑)。
真面目な話、2035年に欧州でガソリン車とハイブリット車が販売禁止にされたあと、世界はどうなるのでしょうか。トヨタの全方位戦略はこの”歪な形”に真っ向勝負しているかのようです。カッコいい!
想像してみてください。
愛車であるガソリン車の既存エンジンはそのままで、水素エンジンに換装し乗り続けられるのだとしたら――。
ガソリン車をEV化して、更にトランスミッションを搭載し、クラッチ操作でシフトチェンジを楽しめるMT車にできるのだとしたら――。
EV車では本来しないはずのエンジン音がスピーカーから流れる仕様となっているそうです。
エンジンの回転数はどうなのでしょうか。まさかのタコメーターがあったりなんかして。そんな遊び心があるような気がします。振動を再現したりはしないでしょうけれど。
個々のユーザーの好みに合わせたコンバージョンが可能になれば、車の未来は楽しいものになるのでは!
・2023年は車好きの思いを世界に発信していくチャンスの年
・車好きだからこそできるカーボンニュートラルの道がある!
・車好きを誰ひとり置いていきたくない!
これらは「東京オートサロン2023」での章男社長の言葉です。固い決意と車に乗る全ての人に対する深い愛情を感じます。
新車販売を生業にする会社が、ユーザーが乗っている車の未来までをも考えてくれるなんて素敵です。もしかしたらコンバージョン事業に乗り出す可能性があるのかもしれません。
今乗っているガソリン車を買い替えずに既存エンジンをコンバージョンすれば、カーボンニュートラルに貢献できますよという画期的な提案です。凄いなぁ。
興奮して纏まりのないブログになってしまいましたが、興奮だけ伝われば内容が伝わらなくても満足です(えっ?)!
ただいつも長文になってしまい、そこは……ごめんなさい。
もしここまで読んでくださる酔狂な方がいらっしゃいましたら(言い方!)、『とても我慢強いで賞』を差し上げます。いらんよね😁。
「頭文字D」は原作は読んでいないのですが、2年位前にアニメを観ました。『ハチロク』は近所の方が大切に乗っていらっしゃったので知っているという感じです。詳しい方からすれば、そうじゃないよと思う箇所があるかもしれません。ご指摘くだされば修正いたします。
参考動画
モリゾウと回る! 東京オートサロン 2023 の見どころ大公開(前編)
チャンネル名:トヨタイムズ
https://www.youtube.com/watch?v=m_pOCPC7gMY
AE86は、3:00〜8:30あたりをご覧ください。
💫今宵の1曲
♬お江戸-O・EDO-
🎤カブキロックス
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