近衛少将、中将を経て、政治の中心へ参画する事が約束されている武官家の事を、羽林家(うりんけ)と呼ぶ。
その名門羽林家の姫、大納言守近の娘、守恵子(もりえこ)は、入内する事を期待されていた。
権力争いの駒になる事を悲観しつつ、守恵子は己の役目として、周囲の期待を受け入れていたが、やはり、お年頃。外の世界、都の流行り事が気になってしまう。
立場上自由に動けない姫に変わり、幼馴染みでもある屋敷の使用人達は、世の噂話を仕入れてくるが、そのなかに、何故か、陰陽師も含まれていた。
この眉目秀麗の陰陽師が現れると、奇っ怪な謎話やら他家のゴタゴタ話やらを持ち込んで来てくれる。
そして、ふたを開けると、何故か、守恵子の入内話に繋がっていた。
些細な出来事の中に見え隠れする陰謀に気付いた皆は、守恵子を守ろうと結束する。
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