寡黙な男の愛し方【完結】

作者あみ

過去に犯した幼馴染への罪を引きずる武(たける)。
自分は普通の恋が出来ないと自覚していた。

そんな中、ある人から孫娘をもらってくれと頼まれる。

彼女もまた、過去の恋愛に傷つき、恋愛に臆病になっていた。

二人は、お互いに好きな気持ちがないまま結婚して家庭を築いていく事を決意する。

「結婚生活…

工藤くどう たける


21才 基本無口、たまに長めに話し出す。

職業 大工。趣味、野球観戦、晩酌。

漁師の父を持ち、双子の弟 かけるがいるが疎遠。

二つ上に隼人という兄がいる。



水野みずの花奏かなで


26才 地元の有名企業の水戸グループの一族。

小さいころから、習い事ばかりの日々。

短大を卒業してから、父と祖父が持ってくる見合い話にうんざりしていた。



そんな二人がお見合いをして、結婚がすぐ決まった。


その理由も、安易過ぎてどこかおかしい二人。


入籍時は20才と25才という若すぎる二人



お見合いから三ヵ月で入籍した二人は、想いあっているのにお互いに言葉にできなまま、新婚生活が続いていった





そんな日々が半年続いて、結婚式を二ヵ月後に控えたころ花奏はいまだに夫婦なら当たり前にある事が、まったくなくて、不満に思っていた。



幼い夫と大和撫子の結婚から始まる恋。


二人の想いが通じ合った時


武は妙な夢をみ始める。


そこで見えてくる過去の悲しい記憶



偶然にみえたこのお見合いは、実はある人に仕組まれた結婚だった。


それは、彼から、彼らへの、償いの物語。









※このお話は性描写の表現があります。苦手な方は自己管理でお願いします。


これは、「隣にあるもの」のスピンオフになります。本編ではあまり描かれなかったたける花奏かなでの二人を主人公にしたお話です

そちらを見なくても分かるように書いていくつもりですが、読まれてから来た方がより一層分かりやすいかと思います。本編の時期的には、鮫島さんが帰った約1年後から始まります。



その他、ここで出てくる予定の本編の登場人物です


村田健司むらたけんじ 通称「健」…いつも明るくて、村の先輩たちから、弄られる存在。職業漁師。楽しいこと大好き。背は小さいが身体がマッチョで、プロレスが好き。恋人がいたが、フラれて失恋中。それから、誰とも付き合う気はない。



斎藤美優さいとうみゆ 通称「みゆ」…この辺を取り仕切っている「鬼の修二」の娘。二つ上に兄の「和幸かずゆき」がいる。街の商店街の一角にある『三田さんだ楽器店』で働いている。小さい店の割に、各学校の教材や楽器、教材楽器を扱ってて意外と忙しい。いつも自分に自信が無いがドラムが大好きで、叩くと人が変わったように自信に満ち溢れる。恋人に高校の軽音部で知り合った一つ下の「佐竹瞬」がいる。


飯塚いいづかあき   通称「あき」…みんなから頼られる姉御肌。ごちゃごちゃした事や物、人が好きじゃない。その性格ゆえ、決断力が早く、いつも危なっかしい恋をしていたが、鮫島仁と両想いになり、彼とは遠距離恋愛中。住宅設備を扱う会社の事務をしている。ガーデニングや住宅設計について勉強中


この三人は、工藤武の同級生。あき以外は高校まで一緒。



佐竹瞬さたけしゅん 通称「タケ」…みゆの恋人。高1の時からみゆに一目ぼれをして、それ以来懇親的に彼女をそばで支えた。前の年にやっとみゆと想いが通じて、付き合う事ができた。みゆの為なら、自分の事はいつも後回しにするくらい彼女が好き。市役所勤め、一般行政職でころころと部署が変わる。村出身ではないが、出身者からなる『仁雄会じんゆうかい』の幹部メンバー



鮫島仁さめじまひとし 通称「ジン」…村出身の武の4つ上の先輩。花奏の同世代だが高校が違うのであまり面識が無いが、花奏は噂程度に知っている。海洋学を大学で学び、今は神奈川の海洋研究所で働いている。探求心旺盛、子供みたいにあきに甘えては反応を楽しんでいるあざとい大人男子。ドライすぎるあきに不満を持っている。



長篠潤ながしのじゅん通称「潤先輩」…武の地元の唯一の商店「長篠商店」の一人息子。父と二人暮らし。仕事をしながら村人達を観察するのが趣味。間の抜けたように見えるが、けっこうな策略家。後輩の面倒をよく見ていて、言葉遣いにもうるさい。髪色がちょくちょく変わる。父の影響で小さい頃から色んな楽器をやってきた。