はじめてのコメントではあるのですが、以前から中山さんの作品をいくつか拝読させていただいていて、やわらかくつぶやかれるように綴られる温かな文章、登場人物がまるで私たちと同じ世界に生きているような、しぐさ一つ一つをつぶさに見つめられて丁寧に書かれている描写が素晴らしくて、ひそかに尊敬しておりました。

このお話もすごく好きです。朝の光のような、清らかで優しい雰囲気に満ちていて、読んでいてずっと光のなかに包まれているような心地のいい温かな気持ちになりました。
個人的に私も実由さんと似たような境遇にあって、彼女の考えや行動にわかる、わかる、と心のなかで何度も頷きながら読んでいました。彼女が幸せに向かっていくたびに自分まで救われるような想いがして、うれしかったです。これから何度も読み返して、ままならないながらもがんばって生きていく勇気をもらいたいと思っています。素晴らしい作品をありがとうございました。

今のところはショートストーリーしか拝読していないのですが、いずれ長編も読ませていただきますね。これからも影ながら応援させていただきます。