昭和中期 ある年の秋の出来事であった。

田舎の一本道を一台のバスが走っていた。

右手には砂浜が広がり、左手には木々が生い茂る林がつづく。

見事に茂っていた木々たちが紅色に染まり、風に揺れながらその人を出迎えていた。

期待を胸に嫁いできた芳江。

工藤家、大野家。両家の同意のもと、彼女の嫁ぎ…

一言だけでいいのです。


よくやったって、ねぎらいの言葉を下さいよ。


それだけでいいのです。


それだけも馬鹿な私は、十分に幸せだったと思えるのですから。









しおり、スタンプをつけて頂きありがとうございます。




※読むにあたってのご注意※



全ては作者の想像の中の物語です。実際にはありそうでないことが多めです。

漁師町に関する情報などは作り話にすぎません。実在する世界とは関りがありませんが、作者本人が体験した事を記述している場合があります。


誤字脱字や季節、出来事などの間違いに気づいた時点で無言修正掛けますので、おおめにみて下さると有難いです。


このお話は「隣にあるもの」シリーズに登場する工藤家の歴史を遡るものです。パッピーな展開には至らないかも知れません