第二次世界大戦後の日本。たった一人の人の背を追いかけて走った桜子のお話。「君に、また。」の番外編
あの約束を、
あなたは覚えているのかしら。
死ぬ時は違くとも、
別々の夜空に還ることになったとしても、
また私に囁いてくれるかしら。
あの声で。
あの瞳で。
「君を、愛してる」
そう囁いてくれるのを、
私はいつまでも待ち続ける。
この青い空を、仰ぎながら。
※達彦視点の「君に、また。」もありますので、宜しければそちらも是非♪