「亮くん、私と付き合ってくれない?」
「いやだね」
私が好きになったのは学校1のイケメンの亮くん。
でも、ふられました…
「亮くん、好きな人とか、付き合ってる人いるの?」
「いや、いないけど:
「なら私と付き合って!!」
私、マリは高校に入ったときに亮くんに一目惚れしました。
高校に入って2年目。同じクラスになって少し(?)親しくなったときに、告白しました。
「カモフラージュなら良いよ」
「えっ!?」
「俺に言い寄ってくる女、沢山居るんだ。
でも、どれもこれも好みじゃない。
お前なら少しは可愛いから、彼女がいるって嘘つける.]
「それでもいい!!」
と、いう訳で、私は亮くんのウソカノになりました。
っていうか、「少しは」ってどういう意味っ!?
可愛いなら可愛いって言ってよ!!
私は学校のミスコンでNo,1になりました。
自分でも多少は可愛いと思っています。
だから亮くんに告白しました。
でも、カモフラージュって…
本当にウソカノです…
亮くんは基本、俺様です。
自分の思い通りにならないとイヤなタイプ。
付き合い始めて3週間…
「ほら、これやる」
「何?」
「ペアリング」
「うそっ!?嬉しい!!」
「これしてれば俺に女が寄ってこないからな」
ーそういう理由!?
「ありがとう!!大切にするね」
「あぁ」
そしてペアリングをもらい1週間経ちました。
「マリっ!!その指輪、誰から貰ったの?」
「亮くん♪ペアリングなんだ♪」
「うそっ!?あの亮くんがペアリング!?信じられない…」
「帰るぞ」
「じゃあね!!まって亮くーん!!」
付き合い始めて1ヶ月。一緒に帰るようになりました。
「亮とマリが付き合ってるってほんとかよ?」
亮くんの周りが感づきました。
学校でも話題に。
「亮はどんな女とも付き合わなかったのになー」
「俺、マリ狙ってたのになー」
「俺だって!!」
亮くんの周りの男たちは私と付き合いたがってたみたいで、それを聞いた亮くんは…
「これやる」
「何?これ?」
亮くんがわたしてきたのはネックレスでした。
「首輪!!俺以外の男のところに行かないように!!」
そう言って、亮くんは私にキスをしました。
私は涙が止まりませんでした。
「俺が好きなのも、俺を好きでいられるのもお前だけだからな!!マリっ!!」
初めて名前で呼んでくれました。
そして、「俺が好きなのも」。亮くんは私のことを好きになってくれたみたいです。
「マリ。もうカモフラージュじゃないからな!!帰るぞ!!」
嬉しかった。幸せだった。もう、ウソカノじゃないんだ…
付き合って3ヶ月。亮くんはペアリングをしていませんでした。
「亮くん、指輪は?」
「お前のわがままには付き合いきれない!!」
私は亮くんと付き合って少し変わったそうです。
謙虚さがなくなったらしいのが別れる原因でした。
「ネックレスも返せ!!」