「魔法のiらんど大賞2021」開催記念スペシャルインタビュー企画!
昨年度の受賞者に創作活動で意識しているマイルールやルーティンをお聞きした「創作活動のマイルール10」記事企画を8週連続でお届け中(記事一覧はこちら)!
第4弾は、コミックシナリオ大賞・ファンタジー・歴史部門賞を受賞した小蔦あおいさんにインタビュー!
▼ 小蔦あおい(こづた・あおい) @AoiHauyne
「魔法のiらんど 小説&コミック大賞」コミックシナリオ大賞(2020年度開催)にてファンタジー・歴史部門賞を受賞
受賞作『失踪聖女シンシアは現在猫の呪いで雷帝の愛猫になっています』は、FLOSにてコミカライズ準備中
第4回アイリスNEOファンタジー大賞で銀賞受賞。異世界恋愛ジャンルを中心に執筆活動中
■普段の創作活動全般について
――まずはじめに創作活動を始められた時期やきっかけを教えてください。
子供の頃からお話を考えることが好きで、何か楽しいことを思いついたら空想にふけっていました。当時は絵を描くことが好きだったので文字よりもイラストを描くことが多かったです。成長と共にいつの間にか文字で綴るようになっていました。
――普段の創作活動はどういったペースで進めていますか?
平日は1時間~2時間、休日は6時間の執筆時間を取っています。週にすると大体17時間~22時間くらいです。もちろん時間を取れない日があったり、取れても30分なんてことも多々あります。できるだけ時間を取れるように、そして効率よく執筆できるようになることが今後の課題です。
――小蔦さんは、昨年度の魔法のiらんど大賞受賞作『失踪聖女シンシアは現在猫の呪いで雷帝の愛猫になっています』を仕上げるのにどれくらい時間をかけましたか?
完成するまでに2週間近くかかりました。作品を思いついてプロットを完成させるまで時間はあまりかかりませんでした。
でもシナリオ形式で書くのは初めてだったので、すべてがスムーズに進んだというわけではありません。応募見本を見ながら、どうすれば作品の魅力が伝わるのかを考えているとうまく書けなくなって……正直に言うと少しの間放置しました(笑)。
でも小説として応募するには時間がなかったのと、「絶対大賞に応募したい!」という気持ちが強かったので、試行錯誤しながらキャラクターの関係性に重点を置いて書きました。
あとはすべてのページの応募文字数をぴったりにすることを意識しました。これはただの願掛けだったんですけど、もしかすると受賞したのはこれのお陰かもしれませんね。
■小蔦あおいさんに聞く「創作活動のマイルール10」
――ここからは、小蔦さんが普段の創作活動で意識しているマイルールやルーティンについてご紹介いただきます!
「あらすじは内容と同じくらい文字数を意識する」
あらすじで興味を持ってもらうことはとても重要です。それと同じくらい文字数も重要だと考えています。タイトルが気になってあらすじを見たけど長いから読む気がなくなった……なんてことがないように150~200字程度を意識して書いています。
「連載作品の更新は一旦寝かせてから投稿する」
書き終わったときは恐らく興奮状態になっているのでしょう。これで絶対に完璧だ!と思ってしまいますが、いざ次の日なんかに読み返すと全然そんなことないです。なので書き終わってもすぐには投稿せずに、一旦作品と距離を置いてから推敲し、それから投稿するようにしています。
「文字数ではなく『今日はこのシーンまで!』を目標に書く」
今日は何文字書く!という目標よりも、今日はこのシーンまで書き進めるぞ!という目標で書いています。遅筆なので、文字数を目標にするとうまくいったりいかなかったりして、モチベーション維持が難しくなってしまいます。コツコツと続けられることが一番なので、文字数は気にせずシーンを重視して書くようにしています。
「アイデアを出すときは楽しいを追求する」
自分が楽しいと感じないときって、きっと他の人も楽しいと感じないと思います。なのでプロットで最初の設定を書き出すときは、たくさんアイデアを書いてどれを組み合わせると楽しいか、面白いかを考えます。付箋を使うといろんな組み合わせが作れるのでとてもワクワクします。
「胸キュン切れを起こしたらいろんな作品を読みまくる」
作品を書いていて「これの胸キュン要素は一体どこ!?」という状態に陥った場合、大抵スランプの入り口に立っているので危険です。入り込まないよう、決して入り込まないよう、一旦書くことはやめていろんな作品を読んでキュンを吸収します。
「何の前触れもなく突然やってくる直感を大切にする」
何の前触れもなく突然直感が湧くことってありますよね。そんなときは忘れないうちにさっとメモを取るようにしています。頭で考えるよりも直感で動いた方がうまくいくことが多いので、迷ったときは大体直感を採用しています。
「何でもいいから新しい要素にチャレンジする」
作品を書くときに何でもいいから今まで挑戦したことない要素を入れることにしています。例えばヒロインの口調を個性的にしてみるとか、ヒーローを超絶ドSキャラにしてみるとか。特にWEB投稿だと他人の評価や感想が気になってしまうので、自分が成長できる目標を決めて書くとモチベーションにもスキル向上にも繋がるので良いです。
「休憩するときは甘い物でリフレッシュ」
休憩をするときは甘い物にかぎります! 以前はチョコレートをよく食べていましたが、最近はクッキーやビスケットにハマっています。
「身体は資本!睡眠と食事はしっかりと」
眠かったり空腹だったりすると頭が回らず、うまく書き進めることができないので体調管理は万全に!を心がけています。体調を崩すと身体は資本だなって思い知らされるので、そうならないよう健康には気を遣っています。
「執筆以外で新しいことに挑戦する」
執筆以外で、今まで体験・経験したことがないものに挑戦します。例えば花を育ててみるとか楽器を演奏してみるとか、自分の人生でやったことがない新鮮なものに触れてみます。そうすることで凝り固まった自分の考えや感情を見つめ直す機会にも繋がります。小説の描写にも役立つことがあるので一石二鳥です。
――胸キュン切れがスランプの入り口! 自分のスランプの入り口を把握することは精神的にも実務的にも効果がありそうです。小蔦さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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第5弾は2021年8月31日(火)に公開予定です! 次回もお楽しみに!
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