悲しみの果てには〜苦しい心 番外編〜

作者辻咲アーサ

心が追い込まれていた主人公、愛理は最愛の
彼氏を刺し殺し逃亡していた。樹海の森で
偶然拾った新聞に、武史の殺人未遂の事件が
載っていて武史が生きていることを知る

自分の大切なものを、

破壊してしまった…


最後に辿りついた場所は、


樹海だった。


大切なものを自分で

殺めてしまった悲しみと、

どうしょうもない挫折感。


捕まることの恐怖感より

最愛の彼氏を自分の手で、

この手で殺してしまった

罪悪感が、後から、

後から、

込みあげる。


あの日から1週間が

経とうとしていた。


ある日、

死んでしまっていると

思った、

『武史が生きている』

ことを知った…