作品コメント
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- 純子
妄執の果てに
序盤からは想像もつかない狂気の物語です。
多重人格の上に記憶喪失の主人公。
更に記憶を失わせたのは本来なら治療すべき精神科医。
また彼も自分で気付かない内にトラウマを抱えています。
過去に傷を負った者同士の妄執。
全ての始まりは何だったのか。
表面的な謎が明かされても深い部分は謎のまま。
読み解くのは貴方です。 - 夜羽愛花
弱く、強い
ものすごく良く、人間が書かれている作品だと思いました。
人間の抱える弱さ、そしてその奥にある強さに感動しました。
主人公の成長と、その過程で明らかになっていく過去には、本当に引きつけられました。
読む手を止められない程に。
自分と向き合うことをおそれずに、私も前に進んでいけたら……そう、強く思わせてくれる話でした。
とても素敵な作品です。
是非、一読を! - らくま
美しい
徐々に真実に近付いていく話の進め方は、「素晴らしい」の一言。
そして情景、心理描写…全てが美しい小説です。
内容は全編通して(特に物語後半は)ドロドロの人間関係が表現されていますが、自分にはそれすらも美しく映りました。
携帯小説でこれほど心を揺さぶられたのは初めてです。 - 鳥兎
本物
本物のリアルを描いた小説。
話のテンポが上手く表現されていて
とても読みごたえがあります。
いろんなものに対しての描写も素晴らしいです。
レベルがかなり高いですね…。
これこそ本物。 - 蜜咲 アヤ
最上級の世界
逃げて、逃げて。
捕まったら…
冒頭から引き込んで魅力されてしまう本格派の小説。
記憶喪失の主人公の謎から広がる。いろんな出逢いとそれぞれの思惑。
人間の本質を描きながらも、夢の中のように美しく尊い。
不安定でそれでいて力強い。
素晴らしいと思った。
私は、
この世界から逃げられない。 - しずく
さよならの記憶
記憶を失った少女、繭。
ささやかな自分の居場所を求め、失われた恐ろしい「何か」から逃げつづける。
懸命に生きる彼女のか細い後姿を見失わないように、私も一緒に走る思いで、繭の後を追いかけました。
その臨場感や、物語への引き込まれ感は半端ではありません。
この吸引力のわけは、当たり前のようにそこにある緊迫した空気です。
なぜ読み手がこんな空気を味わえるのかというと、ヒロインの「繭」が、本当に「守りたくなる存在」として描かれているんです。
とてもか弱く、それでいて美しい。
魅力的なヒロインの存在が、物語を最後までぐいぐい引っ張ります。
行き着く土地土地で彼女を待ちうける運命。
目をそむけたくなるような数々の不幸の中にも、ずっと一筋の光が射しているように感じたのは、やはり彼女の「失われた記憶」の存在であり、かつて彼女にかかわり、彼女を愛していた人たちの存在でした。
運命に翻弄され続けた彼女のたどり着くところには、きっと彼女の描く素晴らしい絵の中のように、人の心を惹きつけて、全てを許し、また新しい記憶が生まれ続ける場所なのだろうと、思います。 - M・S
ヒナコのその後は?
読んでいて思ったことは少しだけ読みづらかった。作品自体はすごくいいもので想像力にも驚かされました。ただ文章に『、』を入れて繋げたら読みやすいかなと感じた所がありました。説明が下手ですみません。 話は変わりますがヒナコや先生のその後が気になります。更新していただけたら嬉しいです。 - 悠栖
心地よい
物語の始まりはとても柔らかく、謎を残しながら読者に非常にわかりやすく語りかけてきます。
章が変わる事に巡る環境の変化。
出会った人々との笑顔の中で、繭は痛みを伴いながらその心中を解いていきます。
柔らかい進み方は変わらないのに、後半にかけて 壮絶な繭の人生、過去の記憶を徐々に暴いていくストーリーは鳥肌ものです。
長さも丁度良く非常に上手くまとまっています。
完結後の疲労感はなく、爽やかな爽快感に包まれます。
あっという間にのめり込むので、是非読んでみて下さい! - は ピ
感動 …!
記憶喪失って聞いて
なんか難しそうだし
ありきたりな話やな
とか思ってたけど、
全然そんな事なくて
感動しました(・∀・)
一部、文が難しくて
大変やったところも
有ったんだけども、
それでも良いお話し
でした⌒♪ - 蝶 五朗
ドラマ
人の見る夢はどこまでいってもつまらないものなのだろうか。この世のはかなさは。
この大河ドラマには運命さえ感じます。
自分から意味不明な言葉が出てくるほど(笑)運命を信じたくなりますね。
デジャヴなのでしょうか?主人公の渡り歩く世界の情景がまるで目の前で展開しているように思えました。それなのに、その情景は非常に非現実的ながら魅力的で、自分の心を捕らえました。
草馬医師の患者である一人の少女への特別な想い。狂気というカタチをした愛情が好きです。
しかし、彼女の艶やかで哀しい女の性も二人の関係をより魅力的にしているような気もします。
章最初の詩のようなはじまり方も好きです。
自分には気にかかる言葉ばかりのこの小説に運命を感じています。
本当はレビューなんか書いていいものかびくびくなんですが、とってもオススメなので。
失礼します。 - 大島なるみ
この作品は
是非、1冊の本にして読みたい作品です!
以前読み終えておりましたが、また読ませて頂きました☆
本格的ミステリーで、最初から読み手の引き込ませ方も素晴らしいです。
そして心理関係もからんでくる中、きちんと用語や手法も調べられていて、最後まで一気に読ませる展開は見事でした!
私は作中に登場する台詞、『君が見ている世界は醜い、しかし世界はもっと美しいのだよ』(引用ではないので、ちょっと違っていますが;)、この台詞にひどく感銘を受けました。
重みのある素敵な言葉だな、と。
人生観が変わる感じがしましたo(^-^)o
上手く言えませんが、すごくオススメです! - 乾口民
この天才を見よ!
『素晴らしい』の一言に尽きる!文才も感じられ、構成が上手く、この作品は『読んでみました』というより『読まされた』といえる程。正直、悔しい(TωT)
サイドストーリーもオススメです!是非ご覧あれ! - 奏音
引き込まれる
かなり面白かったです!
ミステリーなんで、一回全部読んですべてを知った後読み返すのもよかったです^^ - じょうが あかり
それぞれの心の闇を描く。
悲しい過去を持つ女性の切ない恋の物語です。
ストーリーは二部構成となり、
記憶喪失の繭を通して見る、様々な強い女性の内面を描いた前半部と
精神科医草馬から見る、心を病んだ少女繭との恋愛の後半部。
前半部の繭が出会う三人の強い女性との交流も心温まりますが、
後半部の精神科医草馬の狂気に満ちた切ない愛情が特に印象的です。
文章が非常に巧みで、その情景描写の美しさや細やかな心理描写は素晴らしいです。
非常に個人的意見を言うと、草馬先生はめさめさカッコいいです。医者好きにはたまりません。
この作品の番外編、精神科医草馬の物語面白いので、ご一緒にどうぞ。 - 水樹ゆう
記憶を巡るミステリー・ラブ・サスペンス!
記憶喪失の少女が、自分の記憶を巡って行く、本格派ミステリーサスペンスです。
文章、ストーリー構成、キャラクター、どれをとっても無駄なく緻密に計算されて作られていると感じました。
特に、登場人物たちの人間臭さがとても素敵です。(笑)
人間の上辺だけではなく、心の奥底にある『業の深さ』のような物を巧みに表現されていると思います。
なかなか面白い作品に出会えない、難しい『ミステリー、サスペンス』のジャンル。
間違いなくイチオシの面白さです! - いわし
おもしろい
個人的にラストに向かうあたり、「なんで許すの納得行かない!」とおもったけれど、それはつじつまが合わないからじゃなくて、物語にはまってたからです。もっと救いがない感じを想像してたので。もっとサリーさんあたりのはなしがよみたかったな☆ - ひのとじゅんじ
謎と事件が繰り返されて…
作品冒頭からの、気になる文字の羅列。散りばめられたジグソーのように、時折見せる真実の仮面が、物語を更に深みへと引きずり込んでゆく…。ただ難解なだけ~ただ演出が派手なだけと言うサスペンスはよくあるけど、ここまで引き込まれたのは初めてです! ストーリーの設定も好きですね♪ 有りがちに、頭脳明晰な誰かが現れ、全ての謎を解いたりするのではなく、マユ自身が少しずつ、自分の過去~ヒナコへと近づいていく…その時の心理描写は、見ていてハラハラした程でした。エンディングにしても、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか? どちらとも受け取れるような…ひょっとすると、作者のワナ? でも不思議と違和感は残らなかったんですよね♪ - だ
面白いですよ
このジャンルで面白い作品になかなか出会えませんでしたがこれは面白いです。まず読んでもらいたいですね。
特に後半がキャラも立っていて面白いです。
ハラハラ先を読み急いでしまいました。
ケイタイで読みきるにはお手頃なボリュームなのもポイントです。
本ならもっと読みたい気もしますけど。
内容的には
繭が襲われて過去に男のトラウマがあるのかなっていうくだりが先にあったので工場アルバイトの布石はいらなかったかな?。
寺に拾われたくだりはさらっと終わらせすぎたかも。尼さんとの絡みが後でフラッシュバックされてたりすれば寺での出来事に意味をもたせられたかも。
転々とさ迷った感じにしたかったのだと思いますが出版社からのお話しが非常に面白いので、そこでボリュームを膨らませれば良かったかも。
でも面白いのは間違いないです(笑) - 伯修佳
評価するのが恥ずかしい程の名作
作品を読んで、完成度の高さに驚きました。何より文章に無駄がなく、情景描写がぱっと頭の中に広がります。
プロ並み、と言うよりは「実はプロなのでは?」と思わせる程の安定した筆致が否応なしに読者を世界に引き込みます。
記憶を失くした主人公は、右も左もわからないままに様々な人々と出会い、助けられ、そしてそれぞれが抱える『陰』を知って行きます。単なる主人公の記憶ミステリーではなく、人の内面に深く踏み込んだ、哀しく、切ないラブストーリーでもあります。
評価する星を5つ付けさせて頂きましたが、本当は6つ以上付けたい所です。ぜひ読んでみて下さい。 - らくだ
人の悲しみと喜び
序章からいきなり物語に引き込まれます。
よく練りこまれた登場人物像、物語の巧みさは他では見られません。
物語は記憶喪失の少女の目覚めから始まります。
彼女がたどり着く「結末」までにたどる、あらゆる人々の人間模様は読み手の心を惹き付け、熱くさせることと思います。
是非一読を。