悠久なる君へ第2巻。紀元前1300年古代エジプト第18王朝へのタイムスリップ物語。
3300年。
ナイルのように
悠久に流れるその愛しい記憶を、
私は覚えていられるかしら。
あれほど煌めいていた黄金が、
青に染まって、沈んで、
その色を失ってしまっても、
私は思い出すことができるかしら。
もし。
私が貴方を忘れてしまっていたら、
私を、呼んで。
その声で。
その瞳で。
もう、一度。