魔法のiらんど大賞受賞者に聞く「創作活動のマイルール10」(第1弾・松田詩依さん)

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魔法のiらんど大賞2021」開催記念スペシャルインタビュー企画!

昨年度の受賞者に創作活動で意識しているマイルールやルーティンをお聞きした「創作活動のマイルール10」記事企画を8週連続でお届けします!

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創作を続けていると、「自分はプロットを作りこまない方が合っている」「BGMをかけたら調子が出る」など、自分なりのやり方や習慣が形成されていくと思います。そのマイルール、多くの作家ユーザーさんにとって貴重なTipsになるのでは? そんな風に考え、昨年度の「魔法のiらんど大賞」受賞者の方々にお伺いしました。

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第1弾は、小説大賞を受賞した松田詩依さんにインタビュー!


▼ 松田詩依(まつだ・しより) @Book0Shiyori

  • 「魔法のiらんど 小説&コミック大賞」小説大賞(2020年度開催)にて大賞受賞

  • 大賞受賞作『香屋 夢見堂 ~夢の香りは縁(えにし)を結ぶ~』は、メディアワークス文庫から2021年8月25日発売予定

  • アルファポリス「第1回キャラ文芸大賞」優秀賞を受賞しデビュー。北海道在住山暮らし


maho.jp

■普段の創作活動全般について

――まずはじめに創作活動を始められた時期やきっかけを教えてください。

物語を書き始めたのは小学校高学年くらい。約15年前でしょうか……? 我が家に初めてパソコンがやってきて、タイピングの練習をかねて小説を書き始めたのがきっかけでした。小説家としてデビューしてからはもうすぐ3年目になります。


――普段の創作活動はどういったペースで進めていますか?

本格的に執筆をするのは夜で、子供を寝かしつけてから日付が変わるくらいまでの3~4時間ほどを執筆時間に充てています。昼間の執筆は、子供が一人遊びをしている時や寝ている隙を見てやる……という感じです。


――松田さんは、昨年度の魔法のiらんど大賞受賞作『夢見堂』を仕上げるのにどれくらい時間をかけましたか?

1ヶ月半~2ヶ月くらいで仕上げました。この時はものすごく筆が乗っていたので、過去最速で書き上げた作品だと思います。書いている時はただただ楽しかったです! 基本的に筆が遅いので、今では絶対に真似できません(笑)。


――好きな作家さんや漫画家さん、またおすすめ作品はありますか?

▶ 奈須きのこ『空の境界』
中学の時にこの作品に出会いのめり込みました。作品作りにかなり影響を受けているといっても過言ではありません。上・中・下巻とつづく超大作で、映像化もされてます。本当におすすめです。私が一番好きな話は「矛盾螺旋」です。

▶ 漆原友紀『蟲師』
好きな漫画なに?と聞かれたら、真っ先に『蟲師』と答えるくらい好きです。
蟲という不思議な生き物が引き起こす問題を解決していく蟲師のお話。和風ファンタジーと形容してもいいのか分かりませんが、世界観がとても好きです。一話完結なので読みやすいですし、アニメがまた作画音楽含めて最高なのでおすすめです。
私が一番好きな話は「やまねむる」。特に記憶に残っている話は「枕小路」ですね。

▶ 小野不由美『営繕かるかや怪異譚』
ホラー小説、といっていいのか分からないくらい不気味さの中に美しさや優しさがある不思議なお話です。
家の中で起こる様々な怪異現象を営繕することで解決していくお話。タイトルに怪異譚とあるので怖いシーンもあります。
びっくり驚かせるわけではなく、じんわりと不気味な気持ちにさせる筆致。私もそんな描写を書けるようになってみたいと思います。除霊とかではなく営繕で解決するなんて!とその発想にも読んでいて驚きましたね。表紙が漆原友紀先生なのがまた最高です……!
一番好きなお話は「奥庭より」。夏のじっとり暑い夜に読むと涼しくなれるかも?

■松田詩依さんに聞く「創作活動のマイルール10」


――ここからは、松田詩依さんが普段の創作活動で意識しているマイルールやルーティンについてご紹介いただきます!

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マイルール①
「作品はキャラクターが命」

私がキャラクター文芸を多く書いているからなのですが、魅力あるキャラクターがなによりも大切だと思ってます。 私はストーリーよりも先にキャラクターを考えつくことが多いです。キャラが良ければストーリーは後からついてくる、はず!


マイルール②
「あえてプロットを固めずキャラクターを自由にさせる」

私はガチガチにプロットを固めたら書けなくなってしまうタイプの人間です。あえてプロットを大まかにすることで、キャラクターが自由に動きやすい環境作り、余白作りをしています。そうするとプロットよりも良い方向に進むこともあります。ただし、キャラクターが暴走しすぎないように上手く制御することが大事です。


マイルール③
「最初から清書すると息切れ…大雑把に書き始める」

最初から清書のつもりで書き始めると絶対に息切れします。まずは全体を大雑把に書いてから徐々に緻密に書いていきます。最初は台詞だけとか、地の文も「○○が話した」などめちゃくちゃ大雑把ですが、最後までの筋書きがなんとなく見えるし、着実に書き進めている感があるので達成感があります。


マイルール④
「書きたいシーンから書いていき、最後につなげて完成」

私はかなりの飽き性なので、一から順番に書いているとどうしても飽きてしまいます(笑)。なので時々順路から離れて、自分が書きたいシーンを書きます。それで最終的にシーンとシーンを繋げる形で完成に持っていきます。


マイルール⑤
「音声読み上げソフト『詠太』を使って文章チェック」

最近、知人におすすめしてもらった「一太郎」というワープロソフトで執筆をしております。その中に文章を読み上げてくれる「詠太」という音声読み上げソフトがあるのですが、自分で書いた文章を音声で聞いてみるとまた印象が違うんです。聞きづらいなと思ったらそこを調節して、読みやすい文章を書くように心がけています。


マイルール⑥
「作品のイメージ曲を見つけてBGMに流す」

執筆する時は、作品ごとにイメージ曲を設定してます。作業中はその曲をかけてモチベーションを上げます。逆に好きな曲からストーリーを思いつくこともしばしばです。


マイルール⑦
「執筆は長い道のり…ゲームや散歩で気分転換」

執筆は長い道のりです。やる気が低下することが度々あります。そういうときは一度執筆から離れて、ゲームをしたり、散歩したり、気分転換をします。意識を外に向けると、新たな発見があるのでおすすめです。


マイルール⑧
「筆が進まなくても寝たら解決!絶対睡眠時間を取ること」

睡眠時間を削ってやらねばならないときもありますが、極力徹夜はしないで絶対睡眠は取るようにしてます。寝ないと頭が働かないし、作業効率も悪くなるので。筆が進まないな~、集中力がないな~というときは寝たら解決することが多い。睡眠大事です!


マイルール⑨
「気合い注入のために〆切前に家族で焼き肉」

どれだけ良いキャラクターをつくっても、面白いストーリーを考えられても完成しなきゃ意味がない。最後は気合いです。気合い注入のためには焼き肉と決めてます。〆切前の気合い注入と、〆切後のご褒美に、家族と一緒に焼き肉を食べにいってます。


マイルール⑩
「自分の作品を愛す」

自分が産んだ可愛い我が子。周りになんといわれても自分だけはその作品を好きでいる、という気持ちが大事かも。自分の好きを詰め込んだ作品を信じて走り続ければ、いつか必ず自分の作品を好いてくれる人のもとへ届いてくれるだろう……と信じて、今日も小説を書いてます。



――最後のマイルールにぐっときました……!人の意見が聞こえやすい時代だからこそ、今一度胸に留めておきたい言葉ですね。松田さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!

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今回インタビューにご回答いただいた松田さんの大賞受賞作『香屋 夢見堂 ~夢の香りは縁(えにし)を結ぶ~』は、メディアワークス文庫から2021年8月25日発売予定です。ぜひチェックしてみてくださいね!

mwbunko.com



「創作活動のマイルール10」のテンプレートは無料配布中です! 以下の画像をタップして保存し、ご自身のマイルールを埋めてご活用ください。

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第2弾は2021年8月10日(火)に公開予定です! 次回もお楽しみに!

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