江戸幕府は全国の天領に遠国奉行を置いていた・・・
京都にも『東御役所・西御役所』と言う名称で東・西の奉行が京の町の治安を護っていた。
そう、金剛力士・仁王様のように。
将軍の御膝元・江戸では、「寺社奉行」「勘定奉行」「南北町奉行」を、三奉行として、それぞれ権限を分割し役職を置いていたが、遠国奉行はこの三職をひとりで兼任していた。
もしTVで、南町奉行『大岡越前』を観ている時、そこに北町奉行の『遠山の金さん』が出て来たら得した気分にならないだろうか・・・
その二人が町中で当然のように挨拶を交わしたり、世間話や仕事の話を始めたら?
「お忍びですか?遠山左衛門尉殿」
「これはこれは、南町の大岡越前守様。今は遊び人の金公に変装中です」
東町奉行・松下保綱(まつしたやすつな) vs 曲淵景露(まがりぶちかげみち)・西町奉行