アルシア王国に、同日同時刻に異母兄弟の王子が誕生した。王は、長兄である二人のどちらを次期王にするか悩み、十四歳の誕生日までにどちらが王にふさわしいかを見極めて国民に発表すると決めた。この数奇な運命を持って生まれた二人の王子は、見た目も性格も正反対だったが、とても仲が良かった。そして二人は幼少期に、サフィルスが「政務の王」、ルベウスが「軍務の王」となり【一国二王制】を執り行うという約束を交わした。しかし14歳の誕生日前夜、王暗殺未遂事件が起こり、サフィルスが王暗殺未遂の容疑となってしまう。追われる身となったサフィルスは、真犯人を突き止めるためにメイストらと行動を共にするのだった。一方のルベウスも、王宮内で真犯人の手がかりを探るのであった。情勢の傾き、他国からの侵攻や、王家の血筋問題などの様々な問題がありながらも、二人は協力し合ってそれらすべてを解決し、さらには真犯人も突き止める。サフィルスとルベウスの固い絆は国民中に広がり、厚い支持を得て、紆余曲折の果てに『二人で王になる』という約束を叶える。
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